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EVなんて買ってはいけない?高い・不便・故障多い…特にホンダは避けるべき?

文=鉾木雄哉/清談社

 それに加え、事故を起こした際など安全面のデメリットも無視できない。

「高電圧バッテリーを使用しているエコカーは、衝突事故時や水没時にバッテリーから漏電して感電するリスクがあります。もちろん、メーカーも漏電対策を行っていますが、予想外の衝撃が加われば何が起きても不思議ではありません」(同)

 もちろん、エコカーにもメリットはある。呉尾氏によれば、その最たるものが「運転時の快適性」と「加速力」だという。

「ガソリン車のエンジンと比べて、モーターは静粛性が高く、発進時や低速時にはほとんど音がしないほど静かです。停車時からの加速も力強くスムーズで、こういった走行性能を重視して購入するユーザーも少なくありません」(同)

 つまり、快適性を重要視するなら「エコカーの購入もアリ」なわけだ。

燃費で選ぶならやっぱりトヨタ?

 エコカーを購入する際には、なんらかの基準が必要だ。そもそも、「EV」「HV」「PHV」のどれを選ぶべきなのか。

「HVの一択でしょう。なぜなら、EVとPHVは充電が必要ですが、国内には充電スタンドがまだ少なく、遠出の際は確実に不便さを感じることになります。スタンドの急速充電器を利用する方法もありますが、80%ほど充電するのに最低20分はかかり、混雑時は1時間待ちのケースもある。快適に利用できるインフラが整っていない以上、現状ではEVとPHVを購入するのは避けるべきです」(同)

 次に重要になるのは、メーカーだという。クルマを買うとき、できる限り低燃費の車種を選ぶ人は多いだろう。その際は、国土交通省が定める「JC08モード」という方法で測定された燃費性能を参考にする場合が多い。

 しかし、大切なのはJC08モードよりも実燃費だ。JC08モードでも比較はできるが、本当の低燃費車を購入するにはメーカーの選択が重要となる。その点で呉尾氏が推すのは、やはりトヨタだという。

「早い時期からHVを開発していたトヨタの燃費性能は、他社に比べて一日の長があり、やっぱり優秀です。それに対し、日産の燃費性能は可もなく不可もなくといったところで、トヨタに比べて見劣りします。とはいえ、決して悪いわけではありません」(同)

 逆に、実燃費の悪さという意味で避けたほうがいいのはホンダだという。

「ホンダは高回転型のエンジンを搭載しているクルマが多く、カタログ燃費と実燃費の乖離が非常に大きい。エコカーとしてはおすすめできません」(同)

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