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さらに4月、VWグループの商用車部門とも提携交渉に入ると発表した。電動化や、自動運転技術を含む物流効率化など幅広い分野の協業を検討する。6月には、100%子会社のネクスト・ロジスティクス・ジャパンを設立した。ドライバー不足や積載率の低下などの物流業界の課題解決を担う子会社である。物流会社などと組み、ICタグを利用したトラック1台あたりの積載率向上の取り組みや、隊列走行などについて、19年秋ごろの事業化を目指して共同で実証実験を行う計画だ。
このほか、三菱ふそうトラック・バスは19年末にハンドルの操作や加減速をシステムが行う「レベル2」の自動運転技術を搭載したトラックを投入する。25年をめどに高速道路などに限定して人が運転に関わらない完全自動運転のトラックを実用化するという。
ボルボ傘下のUDトラックスは、18年内に自動運転試作車を開発し、20年に特定用途で実用化後、30年までに完全自動運転車を量産する。
22年の商業化を目指す
トラック隊列走行の商業化の取り組みは、いまや計画段階から実証段階に入っている。日本政府は成長戦略の一環として、20年に高速道路でのトラック隊列走行を実現し、早ければ22年にも商業化を目指す方針だ。
追尾センサーやブレーキ、制御機器などは、自動運転技術やシステムの開発を手掛ける先進モビリティ、ジェイテクトなどが担当するほか、日本信号、ナブテスコなども参加する。
チームジャパンのプロジェクトで、経済産業省と国土交通省からの委託を受けた豊田通商と、日野、いすゞなど国内トラック4社が、今年1月には新東名高速道路の浜松サービスエリアから遠州森町パーキングエリアまでの約15kmで、隊列走行の実証実験を行った。全長12メートルの大型トラック3台は、時速80km、車間距離35メートルで、13回にわたって同区間を走った。1月末から2月には、北関東自動車道の壬生パーキングエリアから笠間パーキングエリアまでの約50kmにおいて、同様の条件で4台の隊列走行を12回にわたって行った。
実証の結果、新東名道で2回、北関東道で20回もの割り込みが発生した。また、車線が3車線から2車線へと減る場合に、3台以上のトラックが一度に車線変更しようとすると、どうしても一般車両が間に割り込むかたちになりやすいことがわかった。
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