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メルカリ、「ユニクロの中古ショップ」化&「手軽なヤフオク」化が進む納得の理由

文・取材=A4studio
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 2013年にリリースされて以来、高い人気を誇るフリマアプリ「メルカリ」。運営する株式会社メルカリは今年6月に株式上場を果たし、11月14日には累計流通額が1兆円を突破したと発表している。今、もっとも勢いのある企業のひとつだろう。

 ちょっとした小物から高級ブランド品まで、メルカリはさまざまな商品を扱っている。そんなメルカリが今年7月、5周年を記念して発表した『数字で見るメルカリ』によると、「もっとも購入されたブランド」はユニクロだという。また、「もっとも売られているブランド」でもユニクロは2位にランクインしており、メルカリ内でもユニクロは大人気のようだ。

 しかし、ご存じの通り、ユニクロは日本全国に店舗を展開する一大ファストファッションブランドだ。そのうえウェブショップまで完備されているのだから、わざわざメルカリで中古品を買わずとも、近所の店舗やウェブショップで新品を買えばいいのではないだろうか。メルカリ内でユニクロが高い人気を誇る理由について、ITジャーナリストの神田敏晶氏に話を聞いた。

シャツ1枚程度を買うなら、実店舗やウェブショップよりメルカリのほうが便利

 日本中に実店舗があり、またウェブショップもあるユニクロの商品を、あえてメルカリで購入するメリットとは一体何だろうか。

「ユニクロは自社で商品の企画から製造、販売まで一貫して行う製造小売業(SPA)という形態の企業で、消費者の動向をダイレクトに商品開発に反映できるフットワークの軽さを強みとする反面、商品が売れなかったときには大きな損失を被るリスクを抱えています。そのため在庫を抱えこまないように、一度売り切れると追加生産が行われない製品も多くあります。たとえば『このシャツの違う色が欲しい』と思っても、実店舗やウェブショップではすでに終売となっていることが珍しくありませんが、メルカリでなら手に入る場合があるため、よく利用されているようです。

 また、ユニクロのウェブショップは基本的に税抜き5000円以上の買い物でないと送料が無料にならないうえ、在庫管理を徹底しているがゆえに、カートの履歴が1時間しか保持されません。そのため、ウェブショップ上で5000円分商品をかき集めている間にカートがリセットされ、またイチからやりなおし、なんてこともあるのです。しかし、メルカリの場合、送料は出品者が負担することがほとんどですし、カートの履歴も保持され、さらには取り置きや値段交渉も可能です。ですから、『シャツ1枚買いたい』というようなときには、希望の商品さえあれば、メルカリのほうがよっぽど使い勝手がいいわけです」(神田氏)

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