メルカリ、「ユニクロの中古ショップ」化＆「手軽なヤフオク」化が進む納得の理由

　フリマアプリで高級品を売買することに抵抗を覚える方も多いかとは思いますが、メルカリは購入者が商品を受け取り、状態の確認をしてから入金の確定、もしくは返品できるシステムとなっています。また出品者も低評価を付けられることは避けたいため、そうそう偽物を出品したり、状態を偽って出品することもありません。もちろん、買う側もある程度の審美眼は必要となってくるわけですが、そういったシステムもあって、高額商品を売買することへの抵抗も少しずつ薄れてきているように思います」（同）

メルカリには煩雑さがなく、ハマる男性ユーザーも急増中

　なかにはメルカリに抵抗感を覚える方もいるかもしれない。しかし神田氏によると、「一度やってみるとハマる」そうだ。

「どちらかというと、メルカリの利用者層は若い女性が中心でしたが、ここ数年は男性の利用者も増加しており、それに伴いメンズ商品の取り扱いも全体の4～5割程度にまで伸びてきています。

　同じ個人間売買のネットショッピングでいうと、かつて『ヤフオク！』を利用していたけれど、出品した商品を箱詰めして伝票書いて……という作業が面倒になってやめてしまったという方も多いかと思います。

しかしメルカリだと、コンビニでスマホのバーコードをレジでかざせば伝票が出力されます。また、近所の宅配便の営業所に持ち込めばそこで専用の箱を購入でき、梱包材も分けてもらえるので、家で荷造りする必要もありません。スマホに表示されるQRコードをコンビニなどで専用端末に読み込ませれば配送伝票がプリントアウトされます。　

　現在のシェアリングエコノミーは、スマートフォンに舞台を移したことによって、かなり簡単にできるようになっているので、実際に体験してみるとハマる人が多いようですね。メルカリ特有の文化やローカルルールもありますが、そういったものには最初から応じないスタンスでいれば、“手軽なヤフオク”という感覚で利用できるかと思います」（同）　

　ユニクロの商品にしろ、高級ブランド品にしろ、メルカリをうまく活用すれば、お得に買い物ができるようだ。神田氏の言うように、今まで敬遠していた方でも、とりあえず一回やってみたら、案外ハマるものかもしれない。
（文・取材＝A4studio）