視界の黄色を抑える調光レンズの秘密
――もう一種のGARVYファングラス(スポーツタイプ)は、球面デザインになっていますね。
高木 はい。しっかりと目を覆ってくれますし、視界も広いので、こちらは機能性を重視しています。さらに、スポーツタイプは「調光レンズ」という、紫外線の強さに応じてレンズの濃度が自動的に変わる特殊なものを使用しています。暗いときのレンズは青色ですが、明るくなるとサングラス仕様になるんです。
門脇 ハイテクですね! 昼間にかけていても見やすそう。それに、こっちはよりフィットしている感覚があります。見やすさとかけ心地が今まで使ってきたサングラスと全然違う! 顔を動かしても全然サングラスが動かない。これなら大物の魚を相手にしているときも、ズレるたびに片手を竿から離してサングラスを直す必要がなさそうです!
高木 また、黄色を抑える「NeoContrast」という特許レンズを採用しています。加齢で水晶体が濁ると視界がやや黄色がかってしまうのですが、これにより歳を重ねた方の視界もクリアになります。
門脇 肉眼よりも白色がはっきり見えますね。不思議だな~。私が釣りを始めたのは父の影響で、今もたまに一緒に釣りに行くので、父とサングラスを共有できるのはいいですね。世代を超えて使えると思います。
――この2タイプのサングラス、門脇さんならどう使い分けますか?
門脇 体を大きく動かす釣りならスポーツタイプ。目にルアーの針が当たると危ないので、レンズ面積が広いのはいいですよね。それに、けっこう大きいのにすごく軽い。サングラスをかけていることにストレスを感じると、釣りに集中するのが難しいんですよ。座ってじっとしている釣りなら、SNS映えするオシャレ重視のタイプですかね~。私はスポーツタイプの黒が気に入りました。早くこれをかけて釣りをしてみたい!(笑)
レンズの表面精度が“完璧”な理由
――早くも釣りガールの心をがっちりつかんでいますが、開発に苦労した点などはありますか?
高木 偏光レンズには特殊なフィルムが入っているのですが、やはりレンズに異物を入れると間に空気が入ったり、すぐに剥がれたり割れたりしてしまうので、その研究開発は大変でした。また、通常のサングラスレンズの多くはTACという素材が使われており、平面に型を取った後に球面にするので、微細な傷が生じることがあります。しかし、GARVYファングラスも含め、弊社のレンズはすべて最初から球面の型でレンズをつくるので、医療用の眼鏡レンズと一緒で表面精度が完璧なんです。
門脇 なるほど!