五輪の利権銘柄の筆頭は電通である。電通の株価は240円高の3500円。高値は3575円まであった。今年の高値は5月14日の3920円。今後高値更新の可能性が高い。
JOC(日本オリンピック委員会)の公式旅行代理店のH.I.S.は9日、300円高で始まったが終値は20円安の5050円だった。5日に年初来の高値、5480円をつけた後、一服商状だが、今年は訪日外国人観光客が年間1000万人を突破しそうだ。H.I.S.も再び上昇するかもしれない。外国人の訪日のラッシュが起これば、ハローキティなどキャラクター商品の海外展開が実ってきたサンリオ(90円高の5390円、一時100円高)が大穴という声も聞かれる。
スポーツイベント企画・設営のセレスポ(JQ)は陸上部を5月に新設した。9日の株価は80円高(ストップ高)の387円。26.1%の上昇だ。ヒビノ(JQ)は五輪開会式用に照明を納入した実績がある照明会社を買収した。もともとはコンサートなどの映像・音響設備を提供する会社。300円高のストップ高で1389円で引け、27.5%の値上がりである。
今後、ニューフェースの五輪関連銘柄が登場してくるかもしれない。
※上場市場を明示した銘柄以外はすべて東証1部。
<別表:ストップ高・年初来高値更新の東京五輪関連銘柄の値上がり率(東京市場、9月9日)>
※◯印は一時を含めストップ高、□印は年初来最高値更新、HDはホールディングスの略。
銘柄 終値(円) 前日比(円) 値上がり率(%)
◯□鉄建 190 +50 +35.71
◯□東急建設 320 +80 +33.33
◯巴コーポレーション 427 +80 +23.05
◯□クリヤマHD 1474 +274 +22.83
◯サニーサイドアップ 1873 +332 +21.54
◯□帝国ホテル 4355 +700 +19.15
◯ジェイエスエス 760 +100 +15.15
□大成建設 463 +56 +13.76
◯ミズノ 606 +61 +11.19
□横河ブリッジHD 1382 +127 +10.12
□鹿島 396 +35 +9.70
□清水建設 483 +38 +8.54
□日本空港ビルデング 1997 +154 +8.36
□住友大阪セメント 387 +28 +7.80
□太平洋セメント 390 +27 +7.43
◯□ゼット 111 +7 +6.73
◯□ALSOK 1971 +111 +5.97
□セントラルスポーツ 1706 +94 +5.83
□アシックス 1754 +89 +5.35
◯□デサント 725 +32 +4.62
(文=編集部)