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絶好調・軽自動車、激化するシェア争いの舞台裏〜駆け込み需要切れで問われる各社の実力

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 新車の投入効果で1〜10月累計の軽自動車の販売台数は、日産が前年同期比14.9%増の15万3492台。三菱自は同3.4%増の7万2317台と前年水準まで持ち直した。日産の1〜10月の累計シェアは8.7%だが、10月は10.9%と2ケタのシェアを確保。9、10月と2カ月連続で2ケタのシェアを取ったことになる。三菱自の10月のシェア4.2%を合わせると15.1%となり、ホンダの17.4%に肉迫している。ちなみに11月のメーカー別では日産の「DAYZ」の販売が好調で、同49.2%増となった。

 日産と三菱自は、来年初頭に発売予定の軽の外観デザインをそれぞれ発表した。日産は「DAYZデイズルークス」、三菱自は「eKスペース」という名称。共同開発の第2弾はスーパーハイトワゴンと呼ばれる車高の高いモデルである。

 発売予定の3カ月以上も前に外観デザインを公表するのは、極めて異例。事前にデザインを発表すると、肝心の発売時に新鮮味がなくなるからだ。日産と三菱自が前倒しでデザインを公表した狙いは、はっきりしている。軽自動車トップのダイハツが、人気車種「タント」を6年ぶりにフルモデルチェンジして発売を開始したのにぶつけたわけだ。タントはスーパーハイトワゴンの草分けである。11年末にホンダが投入した「N BOX」が大ヒットとなり、「タント」からトップの座を奪取している。

 先発メーカーによるスーパーハイトワゴンの販売競争が激化するなか、日産・三菱自連合も「われわれもスーパーハイトワゴンを近く出します」と消費者にアピールした。

 消費税が5%から8%に引き上げになる、来年前半が勝負どころだ。いまは駆け込み需要で各社とも軽の販売台数を伸ばしているが、販売台数が落ち込んだ時、各社の販売力の差が歴然となる。日産・三菱自連合も、真の実力が問われることになる。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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