独禁法違反の常習犯、公取委の目の敵は、なぜ統合をスピード承認されたのか?
新日鉄、住友金属との巨大統合で晴らした公取委への怨念
新日鉄サイドがそれでも今回の合併の件を「43年前の怨念を晴らした」と思っているのなら、それは公取委への「逆怨み」というものではないだろうか?
ましてや三村会長は、社長、会長在任時に独禁法違反事件を次々に起こしては公取委のお世話になった新日鉄の「談合・カルテル体質」が、完全に払拭されたと胸を張って言えるのだろうか?
未来を新会社に託して退任する前に、もう一度、問い直すべきだろう。
(文=寺尾淳/フィナンシャルプランナー)