ちょっとのどかですね。(「同社HP」より)
大都市圏に比べて少子高齢化が加速する地方では、市場が縮小し、食品スーパーが単独で生き残るのは難しい。規模で勝る大手スーパーの傘下に入るか、中小スーパー同士が手を組むかしか選択肢はない。アークスとジョイスは食品スーパー同士の連合に活路を求めた。
日本チェーンストア協会のまとめによると、11年(暦年)の全国のスーパーの売上高は、既存店ベースで前年比0.8%減。97年から15年連続で前年実績割れとなった。部門別では、売り上げの6割を占める食料品が同1.1%減だった。コンビニエンスストアやドラッグストアなどと、業態の垣根を越えた競争の激化が減収の一因だ。
反対に、セブン&アイ・ホールディングス(傘下にセブン-イレブン・ジャパンをもつ)、ローソン、ファミリーマートのコンビニ上位3社は、2012年2月決算で売上高・営業利益とも過去最高となった。各社は好業績を背景に出店を加速。最大手のセブン-イレブンは今期、過去最多の1350店の出店攻勢をかける。コンビニは、野菜など食品スーパーが得意とする生鮮食品の品揃えにも力を入れている。ドラッグストアも食品部門を強化した。
スーパー業界では、「昨年秋以降、価格競争が再び激化してきた」という。総合スーパーでダイエーが苦しいのは、この10年間ずっと変わらないが、12年2月期決算では、これまで安定成長を続けてきたといわれる食品スーパーの、企業間の収益格差が目立ってきた。
イオン系の首都圏の食品スーパー・マルエツ(東京・豊島)と、茨城県が地盤のカスミ(茨城県つくば市)は、最終利益段階で減益。関西地盤の準大手、イズミヤ(大阪市)も減益だ。