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西武HDが昨年6月にこの計画を発表したことから、「豊島区が進めている『池袋駅および駅周辺整備計画』との連動で、池袋を大きく発展させる可能性が出てきた」(不動産業界関係者)と注目されている。
豊島区が進めている計画は「池袋駅南デッキ構想」と呼ばれている計画。JR池袋駅西口のメトロポリタンプラザビルと東口の西武百貨店を、池袋南側のJR山手線をまたぐデッキでつなげる計画だ。この南デッキを西武の建て替え計画のデッキとつなぐと、西武の大型オフィスビルと一体化したビル群が池袋駅南側に形成され、池袋の副都心機能が強まると期待されている。
この他、西武が「計画はまだ白紙」としている高輪・品川地区約13万平方メートルの再開発にも期待が高まっている。27年の開業が予定されているリニア新幹線の始発駅が品川駅と決まり、同駅周辺の再開発構想が盛り上がっているからだ。不動産関係者は「国と東京都の再開発計画が具体化すれば、西武HDの所有資産は大化けする可能性が高い」と興味津々だ。
再上場に向けて暗闘した米投資会社サーベラスとの決着という宿題は残っているものの、「後藤改革」による西武の成長戦略は、これからいよいよ本格化しそうだ。
(文=福井晋/フリーライター)
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