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石原結實「医療の常識を疑え!病気にならないための生き方」

医師が教える「梅雨時の体の不調」解消法リスト…元凶は水分の摂り過ぎだった!

文=石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士

 果たしてそうであろうか。もう少しシンプルにアレルギーの症状を見てみると、

・アレルギー性結膜炎…涙

・アレルギー性鼻炎…くしゃみ、鼻水

・アレルギー性喘息…薄い水様のたん

・アレルギー性じんましん…湿疹

・アレルギー性腸炎…下痢(水様便)

のごとく、体を冷やす体内の余分な水分の排泄現象であることがわかる。

 また、「めまい」は、耳の奥にある内耳の中の蝸牛管のリンパ液(という水分)の過多で起こる。

 こうしてみてくると、この湿気の多い梅雨時の痛みをはじめとする不快症状はすべて余分な水分から起こっていることがわかる。

 それを理解すると、一連の「不快症状」を取るには、

(1)来客があったから、手持ち無沙汰だから、などといって水分(お茶など)を不必要に飲むといったことはしない。水分は喉の乾いたときのみ飲む。

(2)温泉、入浴、サウナ、運動などで体を温め、十分な発汗をする。

(3)紅茶、ハーブティーなど、利尿作用の強い水分をとる。

(4)小豆(あんこ、赤飯、しるこなど)やキュウリなど利尿作用の強力な食物を積極的に食べる

(5)室内ではエアコン(除湿機能)を使う

(6)室内に本、雑誌、新聞紙を置く(吸湿性があるため)

 昔の日本の家は畳、ふすま、障子などが湿気の多いときは湿気を吸い取り、乾燥したときは水分を排出して空気を潤わせる、ということをしていたものだが……。

(文=石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士)

石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士

石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士

1948年長崎市生まれ。長崎大学医学部を卒業後、血液内科を専攻。「白血球の働きと食物・運動の関係」について研究し、同大学大学院博士課程修了。スイスの自然療法病院B・ベンナー・クリニックや、モスクワの断食療法病院でガンをはじめとする種々の病気、自然療法を勉強。コーカサス地方(ジョージア共和国)の長寿村にも長寿食の研究に5回赴く。現在は東京で漢方薬処方をするクリニックを開く傍ら、伊豆で健康増進を目的とする保養所、ヒポクラティック・サナトリウムを運営。著書はベストセラーとなった『生姜力』(主婦と生活社)、『「食べない」健康法』(PHP文庫)、『「体を温める」と病気は必ず治る』(三笠書房)、石原慎太郎氏との共著『老いを生きる自信』(PHP文庫)、『コロナは恐くない 怖いのはあなたの「血の汚れ」だ』など、330冊以上にのぼる。著書は韓国、中国、台湾、アメリカ、ロシア、ドイツ、フランス、タイなど世界各国で合計100冊以上翻訳出版されている。1995~2008年まで、日本テレビ系「おもいッきりテレビ」へのレギュラー出演など、テレビ、ラジオ、講演などでも活躍中。先祖は代々、鉄砲伝来で有名な種子島藩の御殿医。

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