医師が教える「梅雨時の体の不調」解消法リスト…元凶は水分の摂り過ぎだった!
ここのところ雨が続き、湿度は毎日100%近くの状態にあるため、うっとうしいことこの上ない。
さて、気象予報会社ウェザーニュースのアンケートによると、湿気の多い梅雨時に「不調になりやすい」と答えた人は、男性は36%、女性は54%にも上る。特に女性の不調としては、以下が挙げられる。
1.頭痛
2.片頭痛
3.腰痛
4.足や関節の痛み
5.むくみ
6.めまい
7.喘息発作
こうした症状は西洋医学的には「低気圧が自律神経を乱す」ことで起こると説明する。しかし、こうした一連の症状は、漢方医学では水毒(体内の水分過多)が原因と考える。空気中に水分(湿気)が多いと、汗の蒸発が十分にできず、体内に水分がたまりやすい。また湿った空気が肺へ吸い込まれて血液へ吸収され、体内へ余分な水分がため込まれることになる。よって、いつも通りの食事や運動、肉体労働をしていても、湿度の高いこの時期は、体内の水分過剰=水毒が生じる。
以下の図表は、私が考案したので石原式「冷・水・痛」の三角関係図と勝手に呼ばせてもらっている。
・「寝冷え」すると「下痢(水様便)」することがある(冷→水)
・「冷房に入ると頭痛や腰痛を訴える人がいる」(冷→痛)
・雨(水)が降ったり、湿気(水)が多いと、神経痛やリウマチの痛みがひどくなる」(水→痛)
・雨(水)にぬれると冷える(水→冷)。
ということから考えると、「冷」「水」「痛」の現象は互いに関連していることがわかる。
余分な水分を体内から排泄する
人間は、体温(熱)であらゆる反応を逐行して生きている。よって、体が冷えると困る。そのときは、体を冷やす原因のひとつである余分な水分を体内から排泄して、体を温めようとする。
よって、
・寝冷えして下痢(水様便)をする
・(片)頭痛がひどくなると吐く(胃酸という水分の排泄)
・寝汗をかく
・鼻水・くしゃみを伴う(夏)かぜをひく
・(夜間)頻尿になる
などの症状が起こってくる。
これで十分に水分が排泄できないときは、アレルギー反応を起こす。
西洋医学では、「アレルギー」は免疫の病気ととらえ、抗原(アレルゲン=ハウスダスト、カビ、牛乳など)が体内に侵入し、それを迎え撃つべくリンパ球でつくられた抗体(免疫グロブリン)と反応して、アレルギーの諸症状が発症する、とする。