ハンバーガーチェーン・モスバーガーを運営するモスフードサービスは、2019年3月期連結決算で純損失が9億円となり、11年ぶりとなる通期での赤字転落を発表した。昨年8月、モスバーガーの店舗で食中毒問題が発生し、イメージと売り上げに大打撃を与えてしまったことが、現在の苦しい状況を招いているようだ。
今年に入ってからモスバーガーは、高価格帯の商品を揃えた店舗をオープンしたり、流行りのタピオカを使った新メニューを発売したりと、さまざまな取り組みをスタートさせているものの、好転には至っていない様子。だが、その復活を期待し、応援するファンの声が多数上がっていることからもわかる通り、同チェーンでしか食べられない魅力的なメニューが取り揃えられているというのも事実だ。
そこで今回は、「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」が、「この秋、買うべきモスバーガーのメニュー5選」をご紹介。試食の結果や世間の評判から、自信をもっておすすめできる商品だけをピックアップした。
【この秋、買うべきモスバーガーのメニュー5選】
モーニングバーガーB.L.T./270円(税込、以下同)
ほかのハンバーガーチェーンと比べて高級感のあるモスバーガーは、ゆっくりとくつろぐことを目的に、時間のある昼休みや仕事帰りに利用するという方も多いことだろう。だが実は、同チェーンはモーニングメニューも豊富なのだ。
「朝モス」と呼ばれているメニューのなかで推したい商品が「モーニングバーガーB.L.T.」。軽く焼かれたベーコンは、しっかりと旨みが感じられるものの、ハンバーガーパティほどは重たく感じられないので朝食にぴったり。
また、270円と比較的安価でありながら、トマト、レタス、オニオンスライスといった野菜がたっぷり使用されており、ボリュームもしっかりと感じられる。食欲の出てくる秋の朝食にうってつけのこのバーガーで、一日をスタートしてみてはいかがだろうか。
ソイモス野菜バーガー/360円
「ソイモス野菜バーガー」は、健康志向の方におすすめしたいメニュー。挟み込まれている大豆由来の植物性たんぱくからつくられたというソイパティは、肉のパティと比較すると約50kcalもカロリーが低く抑えられている。また、生野菜がふんだんに使用されているため、野菜不足を解消できるのも嬉しいポイントだ。
さて、気になるのは、そのお味だろう。試食した率直な感想としては、臭み消しとして野菜ブイヨンを加えるなどして試行錯誤の末に生み出されたソイパティは、肉と遜色のない食感と味わいを実現していた。なかには脂っこさがないこちらのほうが、「モス野菜バーガー」より好みという人もいるほどだ。
秋の味覚を楽しんで食べ過ぎてしまった次の日などには、ヘルシーなこのメニューはピッタリだろう。また、余計な脂肪分は含まれていないが、たんぱく質はしっかりと摂取できるので、筋トレに勤しんでいる方にもおすすめしたい。