スタンドチューブしぼり/110円
毎日の歯磨きタイムで、気になるのが歯磨き粉をきれいに使い切ること。いつも残ってしまいがちで歯がゆい思いをしている人も多いことだろう。
さて、この「スタンドチューブしぼり」に歯磨き粉チューブをセットすれば、ゼンマイを巻き込むことで効率よく歯磨き粉ペーストを絞り出せるというのだが、「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」の所感的には欠点も多い印象なのである。
というのも、まず中身がまだわりと残った状態で取り付けると、すぐに倒れてしまうのだ。また、朝の忙しい時間にゼンマイを必死に巻くのはわりと億劫な作業。取り外すときにけっこうな力が必要なのと、力を入れて絞っていると取っ手が破損しやすいのも残念だ。
ローテーションブラシ/110円
季節も変わり、身だしなみも秋モードに衣替え。ヘアアレンジも秋に合わせて変える人も多いだろうが、この「回転式ブラシ」の購入には熟考の余地ありだ……。
この商品、基本的には普通のヘアブラシと変わらないのだが、取っ手の押し込み式スイッチを押すとブラシが軸回転して、巻き込んだ髪がスルッとほどけるというのだ。これだけ聞くと問題なさそうに聞こえるが、実際は購入を後悔したという声が上っている。
というのもこの押し込み式スイッチ、プラスチック製のバネパーツを円筒形のブラシ部分で押さえ込んでいるだけなので、ブラシ部分が、髪が引っかかるなどでうっかり外れてしまうと、中の小さなバネパーツが吹っ飛んでいってしまうという。これは構造に詳しくないと戻すのもひと苦労なので、買って後悔したという声が上がるのもうなずける。
手作り時計キット/110円
我が子と一緒に工作にチャレンジという方もいるだろうが、このキャンドゥの「手作り時計キット」は避けたほうがいいかもしれない。
この時計キット、110円という安価な値段で時計がつくれるとのことで、一見お得な工作アイテムに思えるが、なんと文字盤が付いていないのだ。文字盤がなくてどうやって時計をつくるのか疑問だが、そこは各自適正サイズの板を別途購入し、自分で文字盤を描き、ドリルで穴をあけ、取り付けることが推奨されているらしい。肝心な部分がごっそり抜けている印象だ。
しかも、文字盤と時計本体の底部のサイズを合わせないとキチンと置くこともままならない。おまけに秒針は付いておらず、動かすための単三電池も別途用意しなければならない。せっかく子どもとコミュニケーションをはかろうとしても、台無しになってしまう可能性があるだろう。
キャンドゥには、シンプルかつ機能的な良品が多くあるのは事実。だが、すべての商品が完璧とはいかない。今回紹介した商品のように残念なものも中には交ざっているので、ぜひともこの記事を参考に「買ってはいけない商品」を回避していただきたい。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)