実家の整理はこうやって失敗する…不用品の処分がスイスイ進む「段取り」マニュアル
夏休み、そして秋の連休が終わりましたね。連休は実家に帰られた方もいらっしゃるのではないでしょうか。次の帰省は年末年始でしょうか。
連休明けには「実家の整理、いつかしなければと思うのですが……」などというお話をよく耳にします。夏は暑くて整理作業は大変過ぎるということで、年末に先送り、そして年末はなんだかバタバタと年越しの準備をしていたら、新年になっていてそのまま帰る。ということの繰り返しになっていませんか? 物が置ける場所があると、ついつい「そのままでいいかな」と思ってしまう感覚になりますよね。
「使わない物」なのに、スペースがあれば捨てる必要はない、と感じるのはなぜでしょうね。「使わないのに使える物だから」ということであれば、すでに使っていないのですから、使えても「不要な物」ですね。自分にとって「不要な物」です。実家でよく見かける光景といえば、押入れには使わない布団がびっしり、食器棚も何年も使っていない食器でいっぱい――、などです。洋服や昔の思い出の品も、たくさんあります。押入れや収納スペースいっぱいに物が「ぴったり」入っていると、なぜか安心してしまいます。
隙間があれば、何か物を入れてしまいがちです。「スペースが空いていたら、そのままにしておく」という感覚になかなかなれません。収納としてはいっぱいに物が詰め込まれるよりは、空間ができたほうが「物が取り出しやすい」「何が入っているのか一目でわかる」という良い点ばかりです。しかし、収納スペースに何も収納しないということは、多くの人にとってとても難しいようです。
なぜ整理がしんどいか
しかし、その収納スペースに入れっぱなしの物は今後どうなるのでしょうか?
「いつか」「誰かが」、判断してくれるだろうと考えがちですが、それは「判断」から逃げていることになります。「整理する」という作業は「判断」の連続なので、とても疲れます。ひとつの物に対して「使うか」「使わないか」「使わないけど捨てられない」「いつか使うかもしれない」などと、細かい一つひとつのことに対して判断を下していく必要があります。それを経験上体験して知っているからこそ、「整理」は「しんどい」となります。しかし、その「判断」が「整理すること」と気づく人は少ないですね。そうです、整理は「しんどい」のです。もやっとした物を取り除いていく作業になります。