いつの間にか夏が終わり、そしてあっという間に秋も終わりが近づき、気づけばコートやマフラーが手放せない季節になってきましたね。徐々に今年も終わりに向かっています。どんどん寒くなってきて、朝布団から出るのが辛い、空気が乾燥して喉が痛いなど、冬特有の悩みが出てくる季節ですよね。
そしてこういった季節の変わり目は特に、体調を崩しやすいです。冬になるとインフルエンザも流行しはじめるので、体の中から免疫力を高めて、寒い冬も元気に乗り越えたいものです。
今回は、忙しくてなかなか自炊ができないという方でも手軽に取り入れられる、「コンビニでも買える免疫力アップフード・ベスト3」をご紹介します。
1.レバニラ炒め
レバーにはビタミンAが豊富に含まれています。ビタミンAは強い抗酸化力を持ちます。また、喉や鼻など粘膜の保護にかかわるため、体内に菌などが入らないよう抵抗力を高めます。さらに細菌やウイルスと闘う免疫細胞の元となるたんぱく質や鉄、亜鉛も含まれているのは嬉しいポイントです。ニラには「アリシン」が豊富に含まれており、これは抗菌作用があるため風邪予防にはぴったりといえます。
2.キムチ鍋
腸内環境を整えておくこともまた、免疫力を高めることにつながります。キムチは発酵食品のため、乳酸菌が豊富に含まれています。鍋として加熱されることで乳酸菌は死んでしまいますが、この死菌は腸内の善玉菌のエサとなります。そして、唐辛子に含まれるカプサイシンは体を温めるほか、白血球の働きを活性化するといわれています。
鍋はお肉や野菜など様々な食品を同時に摂ることができ、たくさんの栄養素を摂ることができます。体を温めることでも免疫力は高まるので、冬にお鍋をするのはたくさんのメリットがあります。
3.おでんのじゃがいも&卵
ビタミンCは白血球の働きを助けるため、風邪予防にしっかり摂っておきたい栄養素のひとつです。しかし、ビタミンCは熱や酸化に弱く、水溶性のためスープなどから摂るのは難しいのですが、じゃがいもに含まれるビタミンCは加熱に強いという利点があります。さらに、おでんのじゃがいもは丸ごと入っていることが多く、酸化や水に流れるという損失も少ないので効率よくビタミンCを摂ることができます。また、卵は完全栄養食品とも呼ばれるほど栄養素が豊富。免疫力アップに重要なアミノ酸もバランスよく含まれています。
バランスの良い食事と体を温めること、そして休養をしっかりとることで、今年の冬はぜひ健康にすごしてください。
(文=北嶋佳奈/管理栄養士、フードコーディネーター)