秋から冬にかけては運動をするのに最適な季節でもある。外出すらためらわれるような最近の酷暑と違い、気持ち良く体を動かし、さわやかに汗をかくことができる時期といえよう。
そこで今回は、さまざまなグッズをショップの垣根を超えて取り揃える「ゾゾタウン」より、スポーツに使えるグッズを紹介する。ただし、「ちょっとコストパフォーマンス的にどうなの……?」という観点で5つを選んでみた(価格は税込み)。
ルーノ/シーティングボール レザー/1万4850円
ダイエットの定番アイテム・バランスボールを合皮素材で包み、重厚感を感じさせる商品に仕上げたルーノのシーティングボール。やわらかな手触りとインテリアに馴染むシックな色合いは、「バランスボールの生活感を消したいが、ボールには乗り続けたい」という高いダイエット意識と美的センスを兼ね備えた人にピッタリだ。
しかし、ビニール素材の一般的なバランスボールが1000円前後で購入できることを考えると、「そこまでしてボールに座る意味とは?」という根本的な問題を考えさせられてしまう。底部のフロアリングによって転がりにくい仕様になっている点からも、そもそもあまり体幹をハードに鍛えるような商品ではないのかもしれない。「ボールに座る」という意識そのものがダイエットには重要なのだろう。
ライダム/インモーション V3/14万3000円
バランス感覚や体幹を気軽に鍛えられそうな近未来感の強いユニサイクル「インモーションV3」。ちょっとコンビニへ……というときは便利かもしれないが、道路交通法の規制により公道は走れない。内蔵のブルートゥーススピーカーで音楽を流せる機能がついているが、公園などで乗っていたら、あらゆる意味で人目を引くことは必至だろう。
片手で持ち運ぶことも可能で、重量は“たったの”14kg。もはや、これを持ち運ぶこと自体が筋トレになりそうだ。また、約1.5時間の充電で約20kmの走行が可能なので、目的地までの距離は慎重に確認したほうがよさそうだ。出先で充電が切れた場合は14kgを抱えながら帰ることになるので、いずれにしろ体はかなり鍛えられそうである。お値段は約14万円と、かっこいい一輪車にしては高いと感じる人もいるだろう。
インドア雪合戦 YUKIGASSEN スノーボール100個セット/4378円
雪合戦は外でやるもの……そんな固定概念を覆してくれるのが「インドア雪合戦」だ。ただの遊びと、あなどってはいけない。インドア雪合戦は主に雪国でスポーツ競技として試合や大会、イベントが催されており、2022年冬季オリンピックの公式種目採用を目指して普及活動が行われているという。
「雪玉」はポリプロピレンでできたやわらかなボールなので、当たっても痛くない。気軽に室内で子どもと遊べるスポーツなのだ。とはいえ、やわらかいボールならなんでもいい気がするのと、一回遊んだだけで室内の汚れをすべて吸着しそうな点が不安だ。
フィットビット/フィットネススマートウォッチ VersaLite/2万5759円
数多のスマートウォッチのなかでもフィットネスに特化したタイプが、この「フィットビット」だ。日々の歩行数や心拍数、睡眠時間や睡眠の質、消費カロリーなどのデータを取得し、記録。エクササイズモードやGPS・耐水機能付きで、日々の運動をサポートしてくれる。
生理周期やその日の体調記録などヘルスケア全般の記録や分析にピッタリなのだが、これらの機能はすべてスマートフォンで事足りてしまう。今や睡眠や食事、運動サポートもスマホひとつで管理している人が多数ではないだろうか。そのため、2万円以上を出して買うべきかどうかは微妙なところだ。
タングラム/スマートロープ/1万4080円
縄跳びの新たな解釈として誕生した「スマートロープ」。23個のLEDが埋め込まれていて、運動中の記録が目の前に浮かび上がるという。ロープが速く回り、LEDがそれぞれ異なる位置で発光して残像効果を起こすことで、数字が認識されるのだ。
しかし、進化した点といえばそれぐらいで、基本的には縄跳びであり、運動量や方法はまったく同じ。縄を回して飛ぶだけだ。最近は100円ショップでも縄跳びを購入できるので、コスパに関してはいわずもがなだろう。また、スマートロープは充電が必要なので、その手間を厭わない人向けだ。
とはいえ、飛びながらデータがリアルタイムで目の前に浮かぶなんて、まさに近未来のアイテム。これまで縄跳びダイエットに挫折し続けていた人も、モチベーションを保てるかもしれない。