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流行だけど難しい…「マット口紅」を上手に使いこなすコツ&厳選コスメアイテム!

文=大高博幸/ビューティ エキスパート、構成/beautyeditor.jp

 グロス一辺倒の時代は完全に終わって、今は口紅が主流の時代。特に最近はマットタイプ(油分と艶は控えめ、色素はリッチ、カバー力と持続力は高め)の口紅が流行中です。But、「マットな口紅って唇が乾きやすい」「ちょっと刺激を感じて唇が痛くなるコトがある」「伸びがイマイチで濃くつきすぎる気も」という声を頻繁に耳にします。ただし、「それでもやっぱり使いたい!」という本音を持つ女子が圧倒的。

 そこで今回は、マットな口紅を上手に使いこなすためのヒント×3をご紹介します。

(1)良質のリップクリーム or バームを利用する

 当然のコトながら、良質のリップクリーム or バームを利用するコト。それによってマット口紅ならではの仕上がりや持続力は弱まるものの、前出のような問題は解消できます。口紅を塗る前に適量(やや控えめの量)を唇になじませておくコト。さらに眠る前にはたっぷり塗って、翌朝までに唇をふっくらさせておくコト。オススメは……

・「タカミ タカミリップ 7g」¥2,200(税抜き、以下同)

 絶妙な厚みと弾力、持続力に優れた、高密着処方の唇用美容液。1日10回 のリップケア習慣を提唱し、リップケア製品としては異例のヒット作となっている。リップパックとしてもグロスとしても使用可。日本のドクターズコスメブランド製。

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・「ネイチャーズウェイ  チャントアチャーム  ディープ モイスト リップトリートメント  9g」¥1,600

 瞬時にふっくらとした健康的な唇に整える、高密着処方の唇用美容液。オイルベースの柔らかくコクのあるテクスチャーで、リップパックとしてもグロスとしても使用可。日本のオーガニックコスメブランド製。

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・「Dr.ハウシュカ」

 ドイツのオーガニックコスメブランド製のリップケア3品。

「リップケアスティック(左) 4.9g」¥1,600

 適度な硬さのスティック状リップクリーム。唇に押し当てると柔らかく伸び広がり、ふっくらとした滑らかな唇に整える。ベタつかないテクスチャーが人気で、日本では、このブランドのトップの売上を誇るアイテム。

「リップバーム(中) 4.5ml」¥1,900

 前出のスティックよりも柔らかく、唇に溶け込むようになじむバームタイプのリップケア。コクのあるベルベットタッチのテクスチャーで、リップパックとしてもグロスとしても使用可(スティックに次ぐ人気リップケアアイテム)。

「MEDラビミント リップケア(右) 5ml」¥1,900

 みずみずしいテクスチャーの、スペシャルな唇用美容液。本来はヘルペスに罹りやすい唇のために処方された製品。テカらないので、マットタイプの口紅の下地として使っても仕上がりに影響を与えない。ペパーミントの清涼感と共に浸透性が高く、僕にとっては数年前から常備薬的存在(ただし天然精油の配合量が多いため、乳幼児やお子様への使用には不適)。

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(2)クリーミィな口紅orグロスをトッピングする

 使い慣れているクリーミィな口紅orグロスをトッピングするコト。マット口紅の上にそれらをプラスすれば、発色もカバー力もソフトになります。

(3)オフの際に努力する

 オフする際の、ちょっとした努力。口紅の落とし方も重要で、特にティッシュペーパーでグワッと拭き落とすのは絶対NG。皮ムケやシワの最大の原因となるからです。日中のお直しの時は、保湿力の高いローションを含ませたコットンで優しくオフ。夜のクレンジングタイムには、マット口紅をオフするために開発された専用リムーバーを使うのがベスト。これを面倒と思っても実行してしまう女子だけが、いつも、いつまでも、綺麗な唇でいられるというワケ。

・「シュウ ウエムラ  リセット ティントリップ リムーバー 30ml」¥3,200

 落ちにくいマットタイプや唇を染めるタイプのリップメイクを、不要な角質と一緒にオフしながら、潤いのベールで守る唇専用のリムーバー(一種のクレンジングクリーム)。唇への色素の残留と、唇の乾燥を防ぐ優秀品。日本のメイクアップアーティストブランド製。

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 以下、マットな口紅を素敵に使いこなしている、ふたりの女優の新作映画を簡単に御紹介。公式ページをクリックすれば、予告編でチェックが可能です。では、Enjoy!

恋愛映画の金字塔『男と女』のスタッフ・キャストが再結集!

『男と女 人生最良の日々』

1.31 公開/フランス/ 90分

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 1966 年の大ヒット作、“ダバダ ダバダバダー… ”のテーマ曲で馴染み深い『男と女』の 53年後を、前作と同様にクロード・ルルーシュ監督が、アヌーク・エーメ & ジャン=ルイ・トランティニャンの共演で描いた、映画史上、他に類を見ない作品です。

 開巻間もなく、小さなショップを経営するアンヌ(A・エーメ)のもとへ、ジャン(JーL・トランティニャン)の息子が現れ、「あなたを捜していました。父に会って頂きたくて」と申し出ます。今は老人ホームで暮らす身のジャンは、認知症の症状が悪化する一方。しかし、かつて愛しあったアンヌのことだけは、鮮明に記憶しているというのです。戸惑いながらもアンヌは後日、ジャンが暮らす施設を訪れ、53年振りの再会を果たします。

 その再会の場面が、とても感動的でした。目の前に現れた女性がアンヌとはわからないジャン(ただし彼は「 アンヌは、あなたに似ている美しい女性だった 」と、アンヌに話して聞かせます)。そんなジャンに対する、アンヌの気づかい。包容力に満ちた優しさとユーモア、喜びと笑顔に、ちょっとした哀しみと皮肉も混じるふたりのやりとりが、ごく自然に淡々と描かれていくのです。アンヌの何気ない仕草をジャンがふと想い出す瞬間など、皆さんはどう感じるのでしょうか。

 A・エーメ(1932年生まれ)は、とても86歳(本作の撮影時)とは思えない美しさで、観る者を感嘆させます。しかし、『モンパルナスの灯』(58年)や『男と女』の頃と較べると、やはり時の流れを感じさせます。

 まず、豊かになびいていた形の良い眉から勢いが失われ、かなりまばらになっているコト。これに関しては、「アナスタシア ミアレ」のアイブロウ製品を使えば問題解決。

 次に、右側の上唇のカーブに不均衡が生じているコト。なぜだろうと思ったら、以前はまったく気づかなかったコトですが、その内側の歯が少しだけ前出しているためと判明。コレに関しては気にする必要などないものの、左側の上唇のラインを、ほんの少しオーバー気味に描けばバランスが良くなるはず。

 3つめは、ジョーライン(アゴの輪郭)に、以前はなかった緩みが生じているコト。しかし、それは彼女の充実した人生の証しのようなモノであり、リフティング手術をしたりするよりも美しいと、僕は感じました。

・「アナスタシア ミアレ」

「ブロウポマード(右)全 3 色 03 モカブラウン」¥2,800

 眉の隙間を埋めながら毛質感の再現をも果たす、眉用のポマード。クリーミィなシャドウベースとしても使用可。

「カラーブロウジェル(左)全3色 02 キャメル」¥2,700

 眉の毛流れを整えながら自然に色づける、上品な艶ありのジェル状アイブロウマスカラ。

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・「シャネル

「ルージュ アリュール ヴェルヴェット エクストレム 132」¥4,200

 濃密な発色、マットフィニッシュな口紅の春の新色。132はウォームトーンのローズウッド。

「ル クレイヨン レーヴル 172」¥3,200

 ソフトマットなテクスチャーのリップペンシル、ブラシ付き。172は、落ち着いた発色のソフトレッド。唇の上で口紅にプラスして、色調を微調整する方法もオススメ。

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 最後は夢を諦めない者が勝つ。これは夢を信じる物語。

『テリー・ギリアムの ドン・キホーテ』

1.24 公開/スペイン、ベルギー、フランス、イギリス、ポルトガル合作/ 133 分

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 スランプに喘ぐCM監督のトビー(アダム・ドライバー)は、かつて彼の監督作品でドン・キホーテを演じてくれた靴職人のハビエル(ジョナサン・プライス)に再会し、ビックリ仰天。なんと彼は、その後の10年間をドン・キホーテになりきったまま生きていた!“夢に生きる”ハビエルと、彼に巻き込まれてしまう“現実を生きる”トビーとの、奇妙な旅の物語。

『ブラザーズ・グリム』『Dr.パルナサスの鏡』で知られる鬼才テリー・ギリアムが、構想30年、企画頓挫9回の苦難を乗り越えて完成させた作品です。美しい夢と不気味な悪夢が交互に表れる、万華鏡のようなギリアム作品独自の世界。いわゆるコメディとは別種の、笑いとロマンスが詰まったアドべンチャー物で、話の筋道や意味が明確にわからなかったとしても、観ているだけで楽しめる133分。

 僕が特に驚かされたのは、J・プライス(1947年生まれ)の身体能力。部分的にスタントマンを使っているそうですが、彼のカクシャクとしたドン・キホーテ振りは、本作に趣と真実味を与えています。また、トビーの性的魅力に常時発情しているジャッキ役のオルガ・キュリレンコも見モノながら、新進女優ジョアナ・リベイロ(アンジェリカ役。92年生まれ)がチャーミング。ベージュ、ピンク、レッド、ブラウンの口紅が、すべて自然になじんでいるところが素晴らしい。彼女のように幅広い色調の口紅を使いこなすコトは、今を生きる皆さんにとって、大切な夢のひとつでは?

・「トム フォード ビューティ リップ カラー サテン マット 22,31」 ¥6,000

 ベルベットタッチ、センシュアルマットな口紅、春の新色。22(左)は、ペールなヌードベージュ。31(右)は、スタイリッシュなラセットブラウン。

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(文=大高博幸/ビューティ エキスパート、構成/beautyeditor.jp)

大高博幸/ビューティ エキスパート

大高博幸/ビューティ エキスパート

1948年生まれ。美容業界歴、50年超。24歳の時、日本人として初めてパリコレでメイクを担当。外資系化粧品会社数社で、メイクアップアーティスト、美容教育マネージャー、製品開発マネージャーを歴任後、フリーに。現在はコメンテーター、マーケティング & 製品開発アドバイザー、美容セミナー講師として活躍。小学館のwebサイト、美的.comにて美容に関するコラムを連載中。

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