1990年代に大ブームを巻き起こし、今や日本のドラッグストアチェーンの代表的な存在ともいえるマツモトキヨシ、通称“マツキヨ”。2021年10月1日には、同じく大手ドラッグストアチェーンであるココカラファインとの経営統合を予定している。
しかし、この春は都心や繁華街の店舗の客数減少に加え、インバウンド売上の激減によって、4月の売上高は前年同月比マイナス18.9%と2割近くの大幅減となってしまった。今後巻き返しを図ることができるのか注目される。
そんなマツキヨでは、PB(プライベートブランド)商品として「matsukiyo」を展開している。コストパフォーマンスや品質の高さから消費者からも評価されており、売上高の構成比は全体の1割を占めるという。
今回「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」では、matsukiyoの商品から「この夏に買いたいオススメ商品」を独自にセレクト。ピックアップした5つのアイテムを紹介していく。
くつとブーツの消臭スプレーAg+ 無香料 160ml/298円(税抜、以下同)
働く人々、とりわけ男性にとって永遠の悩みといえるのが、靴のニオイ。特に湿度が高く蒸れやすい夏場は、ニオイの原因である雑菌が繁殖しやすいため、一層ニオイを気にされる方も多いのではないだろうか。
そんな時に手助けとなってくれるかもしれないのが、「くつとブーツの消臭スプレーAg+ 無香料」だ。この商品は、銀イオンの抗菌力によってニオイの原因となる菌をカットするという仕組みとなっており、缶を4~5回振ったあと、靴から10cm以上離して使用する。
今回、長年愛用しているスニーカーで実際に試してみたところ、年季が入っているためか完全にニオイを消し去ることはできなかったが、かなりニオイが抑えられて十分に効果を実感することができた。缶を逆さまにして使えることや、スプレー後に余計な香りが付かないことも、大きなメリットに感じられた。また、商品名にある通り、ブーツにも使用可能なので、家族でシェアして使うのにも便利な商品だ。
素肌スッキリボディシート せっけんの香り 36枚/278円
高温多湿な日本の夏では、外で少し動くだけでも汗が吹き出てしまう。汗は放置すると嫌なニオイを発するため、自分自身の衛生状態を保つという意味でも、同僚や仕事先の相手に対するエチケットという意味でも、こまめに汗を拭き取ってニオイを抑えたいところ。
そこで役立つのが、昨年夏に当サイトで掲載した記事『マツキヨ、夏の“髪の疲労”に効くシャンプーが人気! 超強烈エナジードリンクも話題!』で紹介した「素肌スッキリボディシート」。この商品はメントールがあまり強くなく、1枚1枚に厚みがあるため、肌が弱い方や、力を入れてしまいがちな男性であっても、しっかりと汗を拭き取ることができるのだ。
ただ、実際に使用してみると、やや香りが強く感じられたため、購入の際はその点に留意すべきかもしれない。逆に香りも楽しみたいという方は、「素肌スッキリボディシート シトラスの香り」と「素肌スッキリボディシート ローズの香り」もあるので、好みの香りで購入する商品を選ぶといいだろう。
虫対策シール 天然ハーブの香り 6枚×12シート/698円
夏の季節の天敵ともいえるのが、蚊などの虫だ。山や川に遊びに行くレジャーシーンではもちろんのこと、公園に散歩やジョギングに行く、庭先でDIYに励むといったシチュエーションでも、虫刺されを予防したいという方は多いはずだ。
そういった場面で役立つアイテムが、「虫対策シール 天然ハーブの香り」だ。この商品は天然香料であるユーカリとシトロネラを配合したシールで、帽子やズボンの裾、服の袖口や襟などに貼って使う。1回で5~6枚の使用が推奨されており、1シートに6枚貼り付いているため、1回1シートを目安にするといいだろう。
実際にシールを貼った衣服を着用して散歩してみたが、まだ蚊などが発生し始めたばかりの時期だったこともあり、残念ながら目覚ましいほどの効果は実感することはできなかった。しかし、シールからは虫除けスプレーに近い香りがしたため、これが虫除けになるのだという感触を得ることはできた。スプレーは苦手だという方は、虫対策の選択肢のひとつに加えてみてもいいのではないだろうか。
やわらかいアイスマクラ 1個/475円
夏の季語でもある熱帯夜。蒸し暑さで寝苦しいうえに寝汗によるわずらわしさもあり、かといってエアコンの使い方を間違えると電気代や体調不良といった問題が発生するため、その対策には頭を悩ませるものだ。
そんな蒸し暑い夜には、「やわらかいアイスマクラ」がおススメだ。その名の通り、冷やしてもソフトな感触であることが特徴の冷却まくらで、冷凍庫で8時間以上冷却してから使う。もちろん、冷やし直せば繰り返し何度も使用可能だ。睡眠時だけでなく怪我をした際のアイシングなどにも役立つため、一家にひとつあると便利なアイテムともいえるだろう。
実際に使用してみたところ、薄めのタオル1枚を巻くとちょうどいい温度感となり、柔らかな感触も相まって翌朝まで快適に眠ることができた。他社製品と比較しても安価で、温度調節もしやすいため、頭部だけでなく背中など汗をかきやすい部位に使うために、2個目の購入を検討してしまうほどの逸品だ。
EXSTRONG エナジーグミ/138円
昨夏や今春にも当サイト記事で紹介した「EXSTRONG エナジードリンク」シリーズ。独特なドリンクカラーやコストパフォーマンスの優秀さで話題となり、今年2月までにシリーズ累計売上が400万個を突破した人気シリーズだ。今や「matsukiyo」の看板商品といっても過言ではないこのシリーズから、なんとグミが登場したのだ。
「EXSTRONG エナジーグミ」はシリーズ第1弾「EXSTRONG エナジードリンク」と同じく、緑色をしたハードタイプのグミ。ドリンク同様にカフェインが162.5mg、アルギニンが200mg配合されている。
口にしてみると、ハードグミということもあって噛み応えのある食感で、味も「EXSTRONG エナジードリンク」の風味が確かに感じられるものとなっている。また、粉末オブラートのザラザラとした舌触りで、ドリンクの炭酸感を再現しようと試みているのも印象的だった。炭酸が苦手等の理由でドリンクが飲めない方、単純にグミが好きという方に強くおススメしたい。
今回紹介した商品の一部は、マツキヨのオンラインストアでも購入可能だ。店頭で買い物がしづらいという方は、そちらを利用して買い物を楽しんでほしい。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)