「文房具」という響きに、どこかなつかしさを感じる人も多いだろう。しかし、近年は文房具もデジタル化が進み、ビジネスパーソンの在宅ワークや語学学習をサポートする“デジタル文具”も続々登場している。
今回は、大手家電量販店・ヨドバシカメラの通販サイト「ヨドバシ.com」で販売中のアイテムの中から、注目のデジタル文具を5つ選出した。
ラベルプリンター テプラLite LR30/6840円
キングジムが長年製造・販売しているラベルプリンター「テプラ」の最新機種。同シリーズ初のスマホ専用ラベルプリンターで、Bluetoothでテプラ本体とスマホを接続して使うのが特徴だ。
専用のアプリを介して、スマホ画面上で文字やスタンプの大きさを見ながら調整できるので、印字ミスが少ないのもうれしいポイント。スマホに保存してある写真や手描きイラストをラベルに挿入できるので、世界でただひとつのラベルがつくれるのも魅力だ。また、コンパクトで場所を取らないので自宅用に購入する人も多く、在宅ワークの資料整理に活用しているという声もある。
電子メモパッド ブギーボードBB-12/2850円
テプラのイメージが強いキングジムだが、実は電子メモの人気も高い。この「ブギーボード BB-12」は、電話中のメモやToDoリストなど“一時保存情報”の書き込みに適した電子メモだ。
書いたメモはボタンひとつで消せるので、取引先の電話番号や住所などの個人情報も用件が済み次第、すぐに消去できる。薄くて軽い手のひらサイズで背面にはマグネットもついているため、冷蔵庫に貼って付箋代わりに活用するのもいいだろう。オフィスや在宅ワークでのペーパーレス化にもつながる、次世代のメモ帳だ。
Yiidaスキャンディクショナリー/1万8600円
自宅で過ごす時間を利用して、語学を学び始めたというビジネスパーソンもいるだろう。そんな人におすすめなのが、中国企業が開発した「Yiida(イーダ)」。指一本で単語を翻訳してくれる電子辞書だ。
Yiida本体とスマホ、本や教科書、タブレットを机に置き、本や資料の中で調べたい単語を指でさすと、Yiidaに搭載されたカメラが約0.3秒で文字をスキャンして、単語の意味をアプリに表示。98%の文字識別率を誇り、高い確率で正しい日本語訳をしてくれる。
高性能なだけに値段は張るものの、一度調べた単語で単語帳を自動作成してくれるなど、語学学習にも役立つ。2020年の「文房具総選挙」で2位を獲得した注目株だ。
ぺんてるスマート単語帳SmaTan(スマ単)/374円
デジタルとアナログのいいとこ取りをしているのが、ぺんてるの「スマート単語帳 SmaTan(スマ単)」。使い方は、覚えたい単語をペンでスマ単本体に手書きして、スマホのカメラで専用アプリに読み込ませるだけ。アプリ上に自分の筆跡で書かれた単語が表示され、単語帳をめくる感覚で反復学習できるのが特徴だ。
そのほか、アプリには間違えた単語の絞り込みや正解率のグラフ化の機能もあり、アナログの単語帳よりも効率的に学べる優れもの。スマ単には自ら字を書き込むので、英単語や漢字など、どんな単語学習にも対応できる。コロナ禍でも出社しなければならないビジネスパーソンの通勤学習にピッタリなハイブリッド文具だ。
Bamboo Folio small/1万6140円
ワコムの「Bamboo Folio small」は、紙に書いたメモをワンタッチでデータ化できるスマートパッド。データ化したメモを専用アプリに保存すれば、スマホやタブレットでデータ上でも編集できる。リモート会議中の走り書きでもデータ化して整理できるので「大切なアイデアを書いたメモを捨ててしまった」なんて悲劇も避けられそう。
何より、高額なものが多い電子ノート系のアイテムの中で2万円以下で買えるリーズナブルさも人気の理由だという。専用ペンの使い心地がいまいちという評価もあるが、コストパフォーマンス的にはアリではないだろうか。
ネット販売の専門誌「月刊ネット販売」(宏文出版)が19年に発行した『第19回ネット販売白書』によると、ヨドバシ.comは18年度のネット販売実施企業上位300社のうち、アマゾン・ジャパンに次いで売り上げ2位。レビューページも充実しており、満足度を測る☆判定に加えて「購入の決め手」や「次も買いますか」など、さまざまな観点で購入者のレビューを見ることができる。
デジタル文具を購入するなら、ヨドバシ.comのレビューページをぜひ参考にしてほしい。
(文=清談社)