――貴社チェーン店が提供する食品の包装紙や紙容器に、PFASなどフッ素化合物は使われていますか?
「マクドナルドは2007年にその使用を廃止して以降、包装材に長鎖系のPFCs、たとえばPFAS、PFOS、PFOAを使用および添加していません。PFASは私たちの包装材の原料組成に含まれておらず、製造プロセスの副生成物としても発生しません」
――包装も含めた食の安全について、どう取り組んでいますか?
「先述した取り組み以外にも、現在はFDAの基準に準拠した短鎖PFCが耐油目的で使用されています。私たちの包装材は安全なものです」
次に、モスフードサービス広報IRグループの回答を紹介したい。
――今回、アメリカ化学会の学術誌が発表した調査結果をどう受け止めていますか?
「一企業としてコメントする立場にないと考えております」
――貴社チェーン店が提供する食品の包装紙や紙容器に、PFASなどフッ素化合物は使われていますか?
「企業内情報として把握しております」
――包装も含めた食の安全について、どう取り組んでいますか?
「行政の基準を遵守し、より安全で安心できるものを使用していきたいと考えております」
いずれにせよ、今後は食材の産地や調理法だけでなく、包装紙や容器の材料なども気にする必要がありそうだ。
(文=A4studio)
【※1】
Drinking Water Health Advisories for PFOA and PFOS
United States Environmental Protection Agency,
https://www.epa.gov/ground-water-and- drinking-water/drinking-water-health-advisories-pfoa-and-pfos
【※2】
「有機フッ素化合物の環境汚染実態」(神奈川県環境科学センター)
http://www.k-erc.pref.kanagawa.jp/center/torikumibunya/torikumi-bunya/futuso-hp.pdf