豊富かつ安価な日用品を取り揃えている100円ショップは、我々の日常生活を支えてくれる頼もしい存在だ。あまたのブランドが乱立する、いわば“100円ショップ戦国時代”ともいえるこの時代で、「キャンドゥ」はその確かなブランド力で激戦を生き抜いてきた。
キャンドゥの持つ魅力は、そのシンプルでモダンなデザインと商品の機能性だろう。また、かつてのアットホームなブランドイメージを、創業20周年の2013年にオレンジとホワイトを基調としたおしゃれなものにガラッと変えたことも印象深い。
これらのイメージ戦略の甲斐もあってか、2019年11月期決算は売上高712億9700万円を記録し、その店舗数も2020年の11月末には1065店舗を記録するなど、確かな存在感を見せている。
そんなキャンドゥ、今年の冬も魅力的な商品ラインナップを次々と展開している。そこで「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」は、例年に続きキャンドゥの商品たちを独自リサーチ。「この冬、買うべきキャンドゥのおすすめグッズ5選」を選出した。
ふた付きマグカップ(シックカラー)/110円(税込、以下同)
窓の外がしんしんと冷えるようになってきた今日この頃。部屋の中で作業していても体が冷えて調子が出なくなってしまう場面も少なくないはず。そんなときには、熱々のコーヒーや紅茶を淹れてリラックスするという方も多いだろう。
しかし、マグカップに入れた飲み物は意外と早く冷めてしまうもの。そんな場面でおすすめしたいのが「ふた付きマグカップ(シックカラー)」。スタンダードな110円商品でありながら、キャンドゥらしい機能美に溢れた良品だ。
その魅力は飲み物の温度低下を遅らせてくれる機能性にある。品名にもある専用のふた、そして内側に熱伝導率が低いステンレスを採用していることによって、飲み物が冷めづらいのである。取っ手も大きめで持ちやすいのも嬉しく、まさにコスパ抜群のアイテムと言えるだろう。
ナチュラル加湿フィルター 北欧風/110円
冬は単純に寒さが堪えるだけでなく、空気の乾燥も悩みの種だ。とりわけ、コロナ禍の影響で自宅でのリモートワークを主としている人にとっては、冬の乾燥は目の疲れを加速させる厄介なもの。
そんな場面で活躍するのが「ナチュラル加湿フィルター 北欧風」だ。この商品はかわいらしくもシックでインテリアに馴染む北欧柄デザインのシートなのだが、本品を丸めて水の入ったグラスに差し込むと、自然と水分を吸い上げ、蒸発。これにより部屋を加湿してくれるのである。
電動の加湿器は、掃除の手間や電気代の懸念点もあるが、本品は非常に経済的。加えて吸い上げる水にアロマオイルなどを数滴垂らしておけば、蒸気とともに部屋に癒しの香りが広がる。お値段も安いので、この季節にまとめ買いしておいてもいいかもしれない。
ドラフトストッパー 2P/110円
次に紹介する「ドラフトストッパー 2P」は、キャンドゥ冬のラインナップのなかでも毎年話題になる人気の商品。全長約45cm、縦長・U字型の発砲ポリエチレンが2つ入った本品は、冬の暮らしをちょっぴり豊かにしてくれるアイデア商品だ。
本品は、U字型の部分を開き戸のドアの底部にシュッとスライドさせるように装着するだけで、防ぎづらいすきま風が入らないようにできるのだ。絶妙な厚みに仕上がっており、ドアの開閉に支障を及ぼす心配もない。
柔らかい発砲ポリエチレンは、ドアの横幅に合わせて自分でカットして調節することもでき、非常に汎用性の高い仕上がりになっているのも嬉しいポイントだろう。
窓用バブルシート/110円
この季節、暖房器具で室内を暖めても、窓の周りは外気温の影響を受けて意外と冷えがち。しかもその寒さは室内温度を低下させる要因の一つにもなってくる。しかしキャンドゥの「窓用バブルシート」を使えばそんな心配をする必要もなくなりそうだ。
本品は簡単にいうと、引越し時に使う梱包材のような構造のシートを窓に貼り付けることで、室内と室外に空気の層を生み出し、部屋の温度低下を遅らせてくれるというものだ。
透明なので外光を遮ることもなく、窓のサイズに合わせて自分でカットできるので、多様な窓の形状にも対応できるのありがたい。貼り付け時は霧吹きで窓に水貼りするスタイルなので、窓に粘着剤がこびりつくような心配もない。
パスワード管理ノート 大/110円
年始のこの時期、オフィスで使う文具を見直す人もいることだろうが、この「パスワード管理ノート 大」はそんなときにぜひとも手にしてみてほしいアイテムだ。本品は2018年に発売されて以来、SNS上でも長らく高い評価の声を獲得してきたロングセラー商品でもある。
品名の通りパスワードなどの管理に特化した薄手のメモ帳なのだが、これが実にデジタル時代を逆手に取ったアイデアグッズといえるのである。というのもパスワードなどをPC上で保存していると、サイトごとにファイルの数が増えて管理が面倒になってしまったり、うっかり削除してしまったりする危険性もあるうえ、なにより情報管理の観点で危険度が高い。
そう、本品はあえてアナログ管理することで、そうした心配を払拭してくれるアイテムなのだ。手帳に書けば済むのでは? といった指摘もありそうだが、これらの情報を手帳にバラバラと記しておくと、ID、アドレス、パスワードなど、どれがどれだかわからなくなりがち。本品は記入すべき情報をきっちりと欄に記してくれ、1ページで1サイトというわかりやすい構成なので、手帳に記すよりはるかに管理がスムーズになるはずだ。
キャンドゥは、冬の商品たちはシンプルに体を温めるような防寒グッズにとどまらず、冬のさまざまな悩みを解決してくれるアイデア商品が数多く揃っていた印象だ。今回紹介した5商品はぜひ購入を検討していただきたい。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」 from A4studio)
※情報は2020年12月22日現在のものです。