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ミスドの「エンゼルクリーム」がアイスバーに!意外なお菓子とコラボしたアイスが続々登場

文=井澤梓/フリーライター・編集者
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コラボレーションアイス

 今、アイス界がコラボレーションで活況だ。見慣れたお菓子や飲料などがアイスとして楽しめる商品が多数、登場している。ヒット商品の知名度を活用し、そのファンを取り込む作戦だろうが、そもそもアイスでお菓子や飲料の再現が可能なのだろうか。見掛け倒しの商品もあるのではないかと考え、いくつか食べ比べてみることにした。

ミスタードーナツアイスバー(森永製菓/150円、税別・以下同)

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 真っ先に目に入ったのは「ミスタードーナツアイスバー」。お菓子でも飲料でもなく、まさかのミスタードーナツとコラボしたアイスである。ミスドがアイスになるのは史上初だという(https://www.ssnp.co.jp/news/milk/2020/11/2020-1113-1702-14.html)。

 今回アイスとして再現されたのは、ミスドの「エンゼルクリーム」。ふわふわの生地の中にホイップクリームがたっぷり入った、お馴染みのドーナツである。だが、想像とは違い、意外にもアイスはバータイプになっている。

 表は生地部分のイメージなのか、卵色にコーティングされたチョコで、クランチが散りばめられている。クランチはラングドシャでできているという。食べてみると驚くのが、チョコの分厚さだ。ザクザクとした食感が心地良い。

 中のアイスは雪のように純白。バニラアイスではなく、エンゼルクリームの中に入っている白いホイップクリームを想起させる。アイス部分は軽い味わいのため、外側のチョコとクランチの余韻が続く。美味しいのは間違いないが、これは「ドーナツか?」と言われると疑問が残る。

「やはりドーナツはあのふわふわの生地ありきで、味ではなく食感でしょ……」と思いながらアイスを飲み込んだその時――、「わっ!」喉から返ってくる余韻がエンゼルフレンチ。後味が完全にドーナツのそれだ。それにもかかわらず、ドーナツ特有の油っぽさや重たさはなし。揚げていないから当然だ。ドーナツは、口元の美味しさを優先して、つい何個も食べてしまうが、あとで胃もたれしたり、後味がスッキリしないことが多々ある。美味しいがゆえの”要注意スイーツ”のひとつである。

 しかしながらこのアイスは、ドーナツを食べた満足感のみを提供し、後味はスッキリ。あとあと響かないところが、かなり高ポイントである。エンゼルフレンチっぽさを最大限に表現するならば、シューアイスやサンドアイスの形状にしたほうがいいのかもしれない。だが、”完全再現”ではなく”余韻再現”であるところが、ドーナツの長所のみを踏襲しているように感じる。

 長所を与え合う――。これは良いコラボレーションだ。このテイストで、「オールドファッション」や「ゴールデンチョコレート」味も食べてみたいものである。ミスドコラボアイスを食べたことで、久々にミスドも食べたくなるほど、良いコラボだった。

クーリッシュ×「カルピス」(ロッテ/140ml、140円)

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 次に手にとったのは、「クーリッシュ×『カルピス』」。国民的飲料といっても過言ではないほど誰にでも馴染みのあるカルピスと、”飲むアイス”クーリッシュのコラボレーションである(https://www.lotte.co.jp/products/catalogue/ice/07/detail17.html)。

 クーリッシュの良い点は、シェイクやフローズンのような柔らかな口当たりのアイスが家でも食べられること。外出先でしか食べられなかった味で、初めて食べたときは衝撃だった。しかし、その口当たりになるまで少々時間がかかるところが、やや難点だ。

 カルピスとのコラボ商品も同様で、冷凍庫から出したてだとカチカチで食べられない。そこで、手で温め揉みほぐしながら、食べられる硬さになるまで待機する。手が冷たくて待ち遠しい時間だ。ようやく柔らかくなってきて食べてみると、フローズン状になってカルピスの懐かしい味が口の中に飛び込んできた。爽やかだ。完全にカルピスで、想像どおりの味がする。パッケージ写真を見た時点で、すでに飲んだと同じだろう。食べ進めるごとに溶けていき、柔らかくなって食感の違いが楽しめるものの、想像通りの安定の味が最後まで続く。

 カルピスをフローズン状で飲みたい人や、ハズレくじを引きたくない人は、迷わずクーリッシュ×「カルピス」を買うべし。ここまで驚きがないことに逆に驚くくらい、想像通りの味が楽しめる商品である。

フローズンキャラメル(森永製菓/180ml、160円)

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 3つめのコラボアイスは、「フローズンキャラメル」。森永製菓の「ミルクキャラメル」がアイスになった商品である。こちらはリニューアル発売とのこと。美味しくなって再登場したはずだ(https://www.morinaga.co.jp/products/detail.php?id=PRD2013-05-0001)。

 層によって味の変化が楽しめるのが特徴の本商品。上部はキャラメルソース乗せのミルク味のアイスクリームで、下部はキャラメル味のチョコチップ入りのキャラメル味のみぞれアイスが入っている。キャラメル部分は、もちろん森永のミルクキャラメルである。ミニサイズのサンデーといったところだろうか。サンデーの定義はいまだによくわからないが、見た感じはサンデーっぽさがある。

 森永ミルクキャラメルのパッケージが再現された蓋を取ると、ミルク色とキャラメル色の綺麗な渦が現れた。一口食べた感想は「甘い」。甘さがガツンとくる。原宿あたりのパンケーキに添えられていそうな、派手な甘さだ。

 濃厚なミルクアイスの上のキャラメルソースは、食べ慣れたキャラメルの懐かしい味がする。食べ進んでいくと、みぞれゾーンに入った。こちらも濃密な甘さである。冒頭の甘さに衝撃を受け、いささか量が多く感じられたが、シャリシャリとした食感に変わることで最後まで飽きずに楽しめた。チョコチップもアクセントが効いている。

 大人には少々甘すぎるようにも感じたが、キャラメルの味は濃厚で美味しい。甘党にはたまらないだろう。せっかく家で食べるので、パンケーキやワッフルに添えるなど、アレンジを施してもいいかもしれない。

爽バニラ×三ツ矢サイダー(ロッテ/190ml、140円)

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 最後に手に取ったのは「爽バニラ×三ツ矢サイダー」。この商品は、昨年に期間限定で発売されて再登場したアイスということで、相当好評だったのだろう。これは期待できる(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001305.000002360.html)。

 蓋を開けると、中にはお馴染みのバニラ味の「爽」と、白いサイダー味のアイスが一緒に入っている。このサイダー部分は、予想以上に三ツ矢サイダーが再現されていて驚きだ。シュワッと優しい爽快な味。なめらかなシャーベットのような食感は食べやすく、そして安っぽくないのも好感が持てる。風呂上がりに食べたい味だ。口の中の、甘ったるくない清涼感は、食べ始めると止まらない。

 サイダー部分のレベルが高いため、食べ慣れたバニラ部分はいらないのではないかとも思うが、とりあえず一口食べてみる。意外にも、これめっちゃ合う。どこか懐かしいこの味は何かと考えてみると、なるほど、これは「クリームソーダ」の組み合わせだ。喫茶店で炭酸飲料の上にバニラアイスが乗っているアレだ。足りないのは、真っ赤なサクランボくらい。

 まさかバニラと三ツ矢サイダーの組み合わせに、このようなサプライズが隠されていたとは……。しかも、クリームソーダと違って、アイスが溶けて後半は惰性で飲んでいる、あの悲劇が起こらない。食べるクリームソーダ――、それが「爽バニラ×三ツ矢サイダー」だ。バニラとサイダーの存在感が互いを引き立て合う、ナイスコラボだった。

 見慣れたパッケージのお菓子や飲み物が、アイスになって楽しめるコラボアイス。パッケージを見つけた瞬間からときめくこと間違いナシである。しかしながら、なまじときめきを与えてくれるがゆえ、パッケージを見つけた瞬間がピークという商品もチラホラある。期待値の高いコラボアイスに求めたいのは、コラボゆえの相乗効果だ。コラボしたことで、三ツ矢サイダー単体にはできない、クリームソーダの味わいを感じさせてくれる。

 ドーナツの胃もたれを感じずに、ミスドの味を楽しめる。一度で二度以上美味しい、そんな相乗効果コラボアイスに大注目。さらなる新作の登場を待ちたい。
(文=井澤梓/フリーライター・編集者)

井澤梓

井澤梓

株式会社カタル代表。立命館大学卒業後、金融機関を経て、2010年株式会社ビズリーチの新規事業立ち上げに参画。法人営業、MD業務、人材エージェントの新規開拓営業に携わる。その後、企業広報支援やインタビュアーとして独立。スタートアップ企業やBtoB企業の支援を数多く手がけている。

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