正確な情報を適切な時期に伝達する。これは「アプリだからこそ容易になる」と強調するのが、日本産科婦人科学会の阪埜浩司幹事長だ。「Baby+」のアプリ化により、ユーザーにとってタイムリーな情報を正確に通知することが可能になる。
阪埜幹事長は、「ひとりで買い物をするよりも、パートナーと一緒に買い物をしたほうがいい」「(妊娠中に)『高いところのものを取ると、へその緒が(胎児の首に巻きつくなど)心配になる』というのは迷信」などと語り、妊婦について「花粉症の場合に薬は飲んでいいのか」「インフルエンザの予防注射は打ったほうがいいのか」「もらえる補助金はどのようなものか」といった多くの情報について「責任を持って執筆する」と胸を張った。
「Baby+」のアプリは17年9月から愛知県内でテストマーケティングを実施し、同年12月時点で約6000名がダウンロード、月間22万ページビューを記録した。18年4月から、全国的な告知を展開する。
リクルートマーケティングパートナーズと日本産科婦人科学会は全国の産婦人科に対して協同で普及活動を実施するため、今後もユーザーの増加が見込まれる。アプリはすべての機能が無料。赤ちゃんのアルバム機能や産院別おしらせ機能も実装したが、「現場の声を聞き、さらに進化する。ひとつの端末で同じ情報を共有することも検討している」という。
2児の母・小倉優子が前園真聖にアドバイス
また、12日にはイベント「ゼクシィBaby おでかけPark」も行われ、2児の母でタレントの小倉優子さんと元サッカー日本代表の前園真聖さんが特別ゲストとして出席した。
小倉さんは昨年12月に結婚した前園さんに「パートナーをいたわることが大切ですよ」とアドバイスを送り、前園さんは「自分も“プレパパ”として勉強になりました。パートナーをいたわりつつ、一緒に歩むことの大切さもわかりました」「アプリ版『Baby+』についてもダウンロードします」と語るなど、パパになるための準備に力を入れる様子だ。
少子化が叫ばれるなかで、「Baby+」が果たす役割は今後ますます大きくなっていきそうだ。
(文=長井雄一朗/ライター)