ホットパレットが展開している外食チェーン「ペッパーランチ(&ダイナー)」。ジューシーな肉料理を手頃な価格で楽しめるのが受け、2020年3月末時点で国内181店舗、海外333店舗と躍進を続けている。そんな同社の看板商品の一つに、熱々の鉄板に牛の薄切りにコーンやバターなどが乗った「ビーフペッパーライス」があるが、この商品が今、YouTuberたちを中心にネット上で「自宅でもつくれる」と話題になっている。
ネット上に公開されているレシピは公式のものではなく、材料などはレシピによって多少バラつきはあるのだが、基本の材料はほぼ変わらないようで、どの動画でも店舗で食べるのと見劣りしない美味しそうな仕上がりになっている。
そこで今回は「ペッパーランチ」の看板人気メニュー「ビーフペッパーライス」の再現メニューを実際につくってみて、その調理過程や完成品の美味しさをレポートしてみた。
必要な材料はどれもスーパーで揃うものばかり
まず、「ビーフペッパーライス」をつくるのに必要な材料を見ていこう。インターネットで検索するとレシピによって材料は千差万別なようだが、使用頻度が多かったのが牛バラ肉の薄切り、コーン、バター、焼肉のタレ、塩、ブラックペッパー、青ネギ、米の8種類だった。今回はこれらの材料を使用することにした。
また、米についてだが、今回は電子レンジで温めるだけのインスタント米を使用したが、冷凍ご飯、あるいは炊き立てのご飯でも美味しく調理することができるという。炊く際は、レシピで使う焼肉のタレの水分の分、少し硬めに炊いておくのがポイントだそうだ。
調理開始! 用意する道具はフライパンと菜箸だけという簡単さ
ペッパーランチといえば、肉や米などの材料が鉄板にセットされて出てくるのが特徴だ。今回の再現レシピで鉄板の代わりに使用するのは、ほとんどの家庭にあるフライパンである。フライパンはテフロン加工のものでも構わないが、鉄のフライパンであればより店舗の鉄板のイメージに近づくことができるだろう。
まず、炊いた米を用意してフライパンに投入。ここで、茶碗などを使って米を丸く形作れば店舗のスタイルにより近づくことができるが、適当に投入しても味に変わりはないうえ、最後には混ぜてしまうので、見た目にこだわらない方であれば無理に使わなくても問題なし。
次に、米の周りに牛肉を乗せていく。適当に菜箸でほぐしたら、米の上にコーンと青ネギ、ブラックペッパーと塩を適量、そしてコクと風味の決め手になるバターを一切れ加えていく。
ここで注意したいのが火の入れ方。ペッパーランチの公式HPにある「ペッパーランチの美味しい食べ方」には、肉に火が通り切る前に米と混ぜてくださいといった主旨のアドバイスが書いてある。そうすることで、お肉の旨味がライスに溶け込むというのだ。なので、これも実践しておこう。牛肉と米、コーンなどがあらかた混ざり肉に火が通ったら、焼肉のタレを適量加えよう。ジューッと匂い立つ焼肉のタレと全ての具材を混ぜ合わせれば完成だ。
完成した再現「ビーフペッパーライス」、その味やいかに!
お店では鉄板で加熱してそのままいただくスタイルなので、あえてフライパンに乗せたまま食べてもいいかもしれないが、今回はお行儀よくお皿に移していただくことにした。
さて、いざ実食……。実を言うとシンプルすぎる材料に少々不安もよぎったのだが、そんな不安が吹き飛ぶほどに美味だった。味付けに焼き肉のタレを使っているのでニンニクの風味もあり、コーンの甘みとペッパーのスパイシーさのバランスが絶妙だ。並べて食べれば多少違うところもあるのだろうが、食べている間はお店の味とどう違うかほとんど思い出せないくらい再現度も高く感じられた。
一手間加えるならば、牛肉を予め焼肉のタレに漬けておくとか、米を投入する前に生のニンニクを炒めておくなどしても良いだろう。家でつくるのならば肉も好きなものを買えるので、国産のちょっと良いお肉を使えば、お店よりもむしろグレードアップしたペッパーライスが食べられるかもしれない。
食べ進めるにつれバターのコッテリさが少し胃にもたれる感じがしないでもないが、一気に食べられなければ残った分を冷凍しておくのもいいだろう。むしろ、つくり置きご飯として最初から多めにつくって冷凍してしまうのもアリかもしれない。
ジャンキーな美味しさが魅力の「ビーフペッパーライス」。その万人受けするお店の美味しさを、今回はかなり再現できたと思う。やってみると調理もかなり簡単だったので、家庭の定番メニューにラインナップしても良いようにも思えた。材料もすぐに揃えられそうなものばかりなので、物は試しでぜひ一度つくってみてはいかがだろうか。
(文=A4studio)