変わり種アイス、ヒット続出のワケ インコ風味に給食…カギはB級・高級・懐かしさ?
『ホンマでっか!? TV』(フジテレビ系列)などでおなじみの世代・トレンド評論家、牛窪恵氏。本連載では、8月23日に『男女1100人の「キズナ系親孝行、始めました。」』(河出書房新社)も出版した牛窪氏が毎回、賢くも楽しく生きる女子たちの“生態”を通じて、彼女たちが新しいマーケットやブームをつくりだしていく現実と可能性について探る。日本の将来は、女ゴコロしだい!?
記録的な「猛暑」である。これだけ暑いと、さぞや「アイス」が売れそう!
と思いきや、日本アイスクリーム協会によると、
「アイスが売れるのは気温が22~23℃のとき」だとか。
「それ以上暑くなると『ベタベタした甘さ』が敬遠されてしまい、アイスではなくサッパリしたお茶などの飲料が好まれる」という。なるほど。
ただ、そんななかでも今年、若い女子が熱狂するアイスがある。
「インコ風味のアイス」……ご存じだろうか?
春ごろから、ツイッターを中心に
「なにそれ?」
「フタのデザインがカワイイ~」
など、女子の間で話題騒然となっていたアイスで、食べると「口の中がインコ臭くなる」というもの。
もともとは、期間限定で2日間だけ売り出されたが、その後も、
「どこで買えるの?」
などと問い合わせが殺到し、あまりの人気に、急きょ通信販売を検討&開始することに。
8月2日から2週間の限定で、東京・原宿のラフォーレ原宿でも販売されることになったというから、オドロキだ(1日限定100個)。
……と、ここまでで「なんじゃ、そりゃ?」と思っている方も多いだろうから、かいつまんで「インコ風味のアイス」のポイントを説明しよう。
◆企画・販売するのは、兵庫県神戸市にある、小鳥カフェ「とりみカフェ ぽこの森」。
◆もともとは今年5月、大阪・梅田の阪神百貨店梅田本店で開催のイベント用にと、特別に製造された限定アイス。
◆ところが、なんと販売開始後10分ほどで売り切れ、2日間で約300個が完売となる人気ぶり。6月からは、本格的に店舗販売を開始した。
◆当時売られていたアイスは、100mlのカップ入りアイスクリームで、1個294円。決して安くはない。
(ただし、ラフォーレ原宿店での販売商品は、若干溶けにくい仕様&120mlに増量し、税込400円で販売)
では、気になるお味はといえば、これがまた、想像以上にオドロキなのだ。