マツキヨ、気になるレビューがある4品…残念な絆創膏、破れやすいボディタオル

　お手頃価格で我々の生活に欠かせない日用品や薬が揃うドラッグストアチェーン。なかでも、前身となる「松本薬舗」が1932年に産声をあげて以来、90年という長い歴史を歩んできたのが、業界のフロントランナーである「マツモトキヨシ」だ。

　2020年6月には47都道府県すべてへの店舗展開を完了し、2021年3月末時点で国内グループ店舗数を1764店舗にまで伸ばしている。同年10月には、業界の雄である「ココカラファイン」と経営統合を果たし、商号を「マツキヨココカラ＆カンパニー」に変更。激戦を続けるドラッグストア業界に大きな衝撃を与えたことも記憶に新しい。

　黄色のブランドロゴが目を引く老舗ドラッグストアチェーン・マツキヨの大きな魅力のひとつに、高品質・低価格なプライベートブランド「matsukiyo」の存在が挙げられるだろう。だが、そんな人気のPB商品のなかには、少々購入をためらってしまいそうな“要注意な商品”もチラホラある。そこで本記事ではマツキヨのPB商品を独自調査。今買うのはあまりおすすめできない商品を4つ選び抜いた。

キズテープ 防水 72枚／316円（税込み、以下同）

　家に一箱は絆創膏を常備しておきたいものだが、「キズテープ 防水 72枚」を購入する際は十分考慮していただきたい。

　本品は、高さ105mm×幅94mm×奥行き50mmの絆創膏が72枚も入って、値段は316円。1枚あたり約4.4円という驚きの安さを誇っている。半透明のテープ部分は防水仕様となっており、多少の水気は弾いてくれるという。

　実際、その安さは公式サイトのレビューでも評価されているのだが、本品には批判的なレビューも寄せられている。特に指摘されているのは“剥がれやすさ”。指先などに貼って洗い物などをしていると、すぐに剥がれてしまうというのだ。防水仕様なのに、水洗いが原因でよく起きるあかぎれなどに活用しづらいというのは、なんとも惜しい限り。

LAB　糖質9.4g　プロテインビスケット バニラ 50g／213円

　自宅でのテレワーク中についつい小腹が空いてしまい、お菓子を食べる頻度が増えた人も多いだろう。しかし運動不足につながりやすい、そうした状況下での間食は、体重増加の要因になりかねない。

　そんなときに助かるのが、糖質を抑えた、いわゆる“ロカボ系”のお菓子で、「LAB　糖質9.4g　プロテインビスケット バニラ 50g」も、それにあたる商品だ。糖質が10g以下に抑えられており、代わりに食物繊維とプロテインが10g以上配合されているので、健康管理に余念がない人にもってこいのビスケットとなっている。

　このように成分面では優れた良品なのだが、こと味に関しては公式サイトに辛辣なレビューが寄せられているのも、また事実。実際に食べてみると、糖分と油分がかなり抑えられている印象で、噛んだ当初は「あまり味がしない」と思うだろう。噛み締めていくとほのかな甘みはしてくるのだが、後味が少々粉っぽいのも気になるところ。もちろん、味は好みなので一概に否定はできないが、人を選ぶ味わいではあるかもしれない。

たっぷり泡立ちボディタオルふつう 1枚入り／405円

　1日の疲れを癒す入浴タイム。マツキヨには、そんな時間をより華やかに演出してくれるバスグッズがたくさん取り揃えられている。この「たっぷり泡立ちボディタオルふつう 1枚入り」もそうしたバスグッズなのだが、レビューを見ると、どうやら良い点と悪い点が混在している商品のようだ。

　本品はボディソープや石鹸をきめ細やかに泡立ててくれる、高さ260mm×幅115mm×奥行き22mmというサイズのボディタオル。もちもちとした泡立ちは、お肌の汚れを優しく洗い流してくれるので、肌が荒れやすい人にとっては非常に重宝する商品といえるだろう。実際、レビューにも「少しのボディソープでもよく泡立ち、嬉しい」といった声が寄せられている。

　だが一方で、泡立ちの良さと引き換えに、薄手になった生地の耐久性の弱さも指摘されている。体を洗うために使っていると、すぐに引っかかってしまい、ほつれたり破れたりすることもあるようだ。405円という価格設定は、使い捨てするには躊躇する金額だろうから、買う際はそういった懸念点を考慮しておくべきだろう。

カビ取りスプレー 本体 400g／207円

　楽しく快適なお風呂タイムを堪能するには、浴室を清潔に保つことが欠かせない。ドラッグストアで手に入る各種カビ取りスプレーは、そんな掃除を頼もしくサポートしてくれるが、マツキヨのこの商品は要注意ポイントも併せ持つようだ。

　浴室のタイルやパッキンに密着してカビを除去してくれる成分は強力なようで、その点を加味したコスパの良さは、かなり優れている。その一方で、他社製品も同様だが、塩素系のカビ取りスプレーは酸性タイプの商品と混ぜてしまうと有害な塩素ガスが発生してしまうという要注意ポイントがある。もちろん、これは用法を守れば避けられるが、うっかりミスを犯してしまう危険性はゼロではないだろう。

　また、2回、3回と詰め替えて使っていると、ボトル本体のキャップとスプレーノズルの根元が浮いてきてしまい、液漏れしてくるという欠点もレビューで指摘されている。強力な成分をカビに吹き付けられるのはありがたいが、自分の手に付いてしまうのは困りものだ。

　PBブランド「matsukiyo」には、抜群のコストパフォーマンスを誇る良品がたくさん揃っているが、すべてが完璧とはいかないようだ。今回紹介した商品を参考に、買って損したと後悔することのない、快適なマツキヨライフを送ってほしい。

（文・取材＝A4studio）

※情報は2022年2月1日現在のものです。