今年の夏はダブル高気圧の影響で、平年以上の猛暑を覚悟しなければならないという。エアコンをガンガンに効かせたいところだが、電力供給が逼迫しており、各家庭では節電が求められている。さらに、電気代が高騰しており、いかに節電しながら暑さを乗り切るかと、思い悩んでいる人は多いのではないだろうか。
そこで今回は、大手フリマアプリ「メルカリ」から、猛暑でも快適に過ごすための節電グッズを独断で5つ選んでみた。比較的安く購入できるメルカリで、活用できそうな節電グッズを探してみてほしい(各種情報は調査時点)。
節電窓シート
エアコンをつけていてもなぜか暑い……。その主な原因は、窓からの太陽光による熱の影響だといわれる。ガラスは熱伝導性が高いため、夏場は約7割もの熱が室内に入り込んでいるという。逆にいえば、窓周りの熱対策を徹底していれば、室内の気温上昇を抑えられ、クーラーの設定温度を下げることが可能になるのだ。
遮熱カーテンやグリーンカーテンなど、窓周りの熱を減らすアイテムはいくつか存在するが、中でもオススメなのは窓に貼るタイプの遮熱シートだ。窓のサイズは各家庭によって異なるが、シートであれば切り貼りして簡単にサイズを調整することができる。探せば数百円台で購入できる商品もあり、遮熱カーテンを新調するよりもコスパがいい。
窓用の遮熱シートには、UVカット機能が付いていたり、外部からの目隠しに使えたりするものも多い。また、柄付きタイプもあるため、好みに合わせて窓の雰囲気を変えてみるのもよさそうだ。
ヘアドライ手袋
室内の湿度が上がりやすい真夏は、風呂上がりのドライヤーがストレスとなる。暑い、うるさい、そして髪が乾きにくいと三重苦で、しかも電気代がかさみがち。特に毛量が多いと、頭皮のジメジメ感が残りやすかったり、熱風を長時間あてることになって髪が傷んでしまったりする可能性もある。
そんな人にオススメなのが「ヘアドライ手袋」だ。ふわふわのマイクロファイバー素材でできており、片手に手袋をはめて髪を触るだけで、髪の水分をたっぷり吸収してくれる。ドライヤー代わりになるため、節電にもなるだろう。また、このヘアドライ手袋は半年から1年ほど使い続けられるため、コスパがよく、買い替えの手間も省けそうだ。
もちろん、ドライヤーと併用すれば乾燥時間の短縮となる。ただし、片手のみにヘアドライ手袋をはめていると、ドライヤーを持ち変えるときに面倒という口コミも。可能なら2つ購入し、両手にはめて乾かすのもアリかもしれない。
冷蔵庫カーテン
暑さが厳しくなるほど、冷えた飲み物やアイスなどを求めて、つい冷蔵庫に手が伸びる回数が増えてしまうもの。家族がいれば、そのたびに冷蔵庫の開閉が増えてしまい、冷気が外に逃げて庫内の温度が上がり、さらに電力を消費することになってしまう。
そんな悩みも、この「冷蔵庫カーテン」を使えば軽減するはずだ。冷蔵庫の内部に取り付けることで、扉を開けても冷たい空気を逃げづらくすることができる。ポリエチレンなどの素材で作られた薄手のカーテンのため、庫内のものを取り出すのに邪魔になることもないだろう。カーテンの上部についた粘着テープを冷蔵庫内に貼るだけで、簡単に取り付けられるのも便利な点だ。
メーカーの調査によれば、冷蔵庫カーテンを設置することで年間1500円前後の電気代の節約が見込めるとのこと。メルカリでは、ワンコインで購入できる冷蔵庫カーテンが出品されているので、ぜひチェックしてみてほしい。
クールストール
電気代の値上げは、リモートワークで平日も自宅のクーラーをフル稼働させる必要のある人にとって相当な痛手のはずだ。週休2日で1カ月働いたとして、1日8時間エアコンと照明をつけっぱなしにした場合、約4000円も電気代が増えるという試算もある。とはいえ、無理にエアコン代をケチって仕事の効率が下がっては元も子もない。そんな人に提案したいのが「クールストール」だ。
レーヨンやナイロンを使った冷感素材でできているため、1枚羽織るだけでひんやり感を味わえる。クーラーの温度を1度上げると電気代を約10%削減できるため、クールストールで涼しくなった分、エアコンの設定温度を上げれば節電につながるだろう。
室内でも窓からの紫外線は油断できないといわれるが、このクールストールはUVカット率90%以上というのもうれしいところだ。見た目もシンプルなので、羽織りながらリモート会議に参加して問題なさそうなのも良い。
冷感ペットマット
節電のために、外出時はエアコンを切っておきたいもの。とはいえ、ペットを飼っている人たちはそうはいかない。ペットは気温に敏感で、クーラーをつけずに出勤している間に愛犬が熱中症で亡くなるという痛ましい事故も起きている。また、命は助かっても、熱中症になってしまうと完治までに1週間以上かかるケースもあるという。
ペットの命を守るため、クーラーをつけっぱなしで外出する人も少なくないと思われるが、当然、電気代はかさ増しされていく。そこで、飼い主の人に試してほしいのが、冷感機能付きのペットマットだ。
効率的に熱を逃がし、ひんやり感が長続きしやすい設計のため、長時間ペットを留守番させるときも安心感が増す。ペットマットだけでは心もとないという人でも、エアコンの設定温度を少し上げるだけで、十分な節電効果が見込めるだろう。撥水加工付きのため、愛犬や愛猫が粗相をしてしまったときのお手入れも簡単。ペットの健康と節電を同時に叶えられるアイテムといえそうだ。
電気代が高騰しているとはいえ、節約のために暑さ対策を疎かにし、体調を崩しては元も子もない。メルカリで準備できる対策グッズを活用して、熱中症にも十分に気をつけながら夏を乗り切ってほしい。