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家政婦の志麻さん「ツナカレー」

家政婦の志麻さん「ツナ缶」レシピ作ってみたら悶絶の美味…調理時間たった15分

取材・文=A4studio
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家政婦の志麻さん「ツナカレー」

 11月18日に放送された日本テレビ系のバラエティ番組『沸騰ワード10』で、「伝説の家政婦」として人気の志麻さんが簡単&激ウマのレシピを披露する企画が放送され、SNSなどでも大いに話題を呼んだ。

 志麻さんことタサン志麻さんは、ミシュランの三つ星レストランで研修をしたのち、15年ほどフレンチレストランに勤務し、その後フリーランスの家政婦としてデビュー。「予約の取れない伝説の家政婦」といわれるほど人気を博している。一般家庭の冷蔵庫の食材を20秒ほど見ただけで、瞬く間に10品以上の料理のアイデアが浮かぶそうで、その見事な料理スキルがテレビで注目されているのだ。これまで数々の芸能人からも依頼を受けており、そのたびに驚きのレシピと抜群の美味しさを提供している。

 今回の『沸騰ワード10』では女優の前田敦子と趣里、ココリコ遠藤章造らが出演し、志麻さんに「ツナ缶」を使ったレシピがリクエストされた。前田と遠藤は子どもがいることもあり、「子どもも喜ぶ簡単で食べやすい料理」というハードルも期待されるかたちとなった。

 そこで当記事では番組で志麻さんが披露した「絶品ツナ缶レシピ」2品を実際に調理。そのアレンジレシピの美味しさを体験してみた。基本的には番組で紹介された食材に基づいて調理したが、細かな分量が表記されていないものに関しては、適宜調節させていただいたので、あらかじめご理解いただきたい。

「ツナカレー」:火も鍋も使わない! ツナを使った絶品マイルドカレー

 煮込むイメージのあるカレーだが、なんと本レシピは鍋も火も使わないという。じゃがいもとツナ缶を使った旨味たっぷりのカレーということだが、どのような仕上がりになるのだろうか。

 用意する材料は下記。今回は2人分の分量で調理した。

・ツナ缶(1缶)・じゃがいも(1個)
・コーン缶(適量)
・カレー粉(大さじ1)
・ケチャップ(大さじ1)
・パセリ(適量)
・ご飯(適量)

 作り方は、まず大きめの「じゃがいも(1個)」をきれいに洗い、皮ごとラップに包み、500Wの電子レンジで3~5分加熱。火傷に注意しながら取り出し、ラップを外して皮をむく。次に、じゃがいもを入れた器に「ツナ缶(1缶)」「カレー粉(大さじ1)」「ケチャップ(約大さじ1)」「コーン缶(適量)」を加える。そのままラップをして500Wの電子レンジでさらに2~3分加熱する。

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 電子レンジから取り出し、スプーンなどでじゃがいもをつぶしながら器全体を混ぜ合わせツナカレーのルーを作っていく。このときのじゃがいものつぶし具合を調節することで、食感をお好みに調節できるそうだ。

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 お皿にごはんをよそい、その上にツナカレーのルーをかけていき、最後の仕上げにパセリを散らしたら完成だ。

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 ケチャップの赤やコーンの黄の色味が明るく、その見た目は子どもにも喜ばれそうなポップなツナカレーといった風合いだ。カレー粉のスパイシーな香りがあたりに漂い、食欲をそそる。

 一口頬張ると、ツナのしっとり感とじゃがいものホクホク感がよく絡み合っており、それぞれの素材の甘みが引き立っていた。そこにカレー粉のスパイシーさやコーンのみずみずしさがアクセントとなって、気がつけばごはんを食べ進めてしまっていた。全体的にはドライカレーに近い雰囲気の料理である。

 大人ももちろん満足できるが、特に子どもは普通のカレーよりも甘みが強いので食べやすいだろう。火も鍋も使わずに作ったとは思えないほど本格的な仕上がりには驚かされるばかりだ。最初は食材から素朴な味わいを想像したが、これらの材料が混ざり合うことで、濃厚な味付けとなっているのはまさに「志麻さんマジック」といっていいだろう。

 また、ツナカレーに温泉卵をトッピングするなど、自己流のアレンジも広がりそうだ。元の材料が素朴なだけに、アレンジに失敗するリスクも低く、お好みの味わいを楽しめるうれしいお手軽メニューだった。

「豚しゃぶツナソース」:爽やかな豚しゃぶにかけるイタリアンなツナソース

 次は、豚肉にツナやアンチョビなど魚介類を組み合わせた、イタリアン風のアレンジレシピ「豚のしゃぶツナソース」をご紹介。本レシピは元フレンチシェフの志麻さんらしい繊細な味付けが魅力とのことだが、さっそく作っていこう。

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 用意する材料は下記。今回は2人分の分量で調理した。

・ツナ缶(1缶)
・豚肉 しゃぶしゃぶ用(1パック)
・えのき(1パック)
・ゆで卵(1個)
・アンチョビ(2切れ)
・ケッパー(大さじ2)
・レモン汁(適量)

 ちなみに、アンチョビはサバ缶で、ケッパーは梅干しで代用も可能とのこと。

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 作り方は、まず沸騰した鍋に石づき部分を切り落とし、ほぐしておいた「えのき(1パック)」を5秒ほど茹でて取り出す。火を止めた鍋に、「豚肉 しゃぶしゃぶ用(1パック)」をくぐらせる。火を止めることで、豚肉がしっとりとした仕上がりになるそうだ。茹で汁はソースに使うため、適量を取っておく。

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 次に、「ツナ缶(1缶)」「ゆで卵(1個)」「アンチョビ(2切れ)」「ケッパー(大さじ2)」「レモン汁(適量)」「茹で汁(適量)」をミキサーにかける。

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 具材がとろみのあるソース状になったら、豚肉とえのきをお皿に盛り、その上から特製のツナソースを回しかけたら完成だ。

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 ツナの色味も相まって、その見た目はまるで胡麻ダレをかけた豚しゃぶという感じだが、食べてみるとその味の新鮮さに驚かされた。ツナとゆで卵の優しいマイルドさに、ケッパーとアンチョビの塩気と風味が混ざり合い実に美味しい。

 なめらかな舌触りのソースが豚肉とよく絡み合っている。火を止めてから豚肉を茹でるという志麻さんのテクによって、豚肉が硬くならずしっとりとした味わいになることにも感動させられた。えのきは弾力のある歯ごたえと当時に、全体に食べごたえも与えてくれており満足感が高かった。

 食べる前はアンチョビの生臭さが気になるかもしれないと懸念していたが、レモン汁などの食材と合わせることで生臭さは消えている。すべての食材がうまくかみ合っており、見事なバランス感覚だ。和風とイタリアンの間を取ったような爽やかなソースは、冷しゃぶを食べるときにぜひ一度試してみてほしい。

 今回実食したツナ缶レシピ2品は、どれも志麻さんの小技が効いており、非常に美味しく味わえた。複雑な味のバランスにもかかわらず、その調理工程はシンプルで、どれも15分ほどで完成するのも素晴らしかった。

 一見するとその味が想像できない志麻さんのレシピだが、食べてみると非常にまとまった味の一品が出来上がるのは、さすが彼女のスゴ腕といったところだろう。興味のある人はぜひチャレンジしてみてほしい。

(取材・文=A4studio)

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エーヨンスタジオ/WEB媒体(ニュースサイト)、雑誌媒体(週刊誌)を中心に、時事系、サブカル系、ビジネス系などのトピックの企画・編集・執筆を行う編集プロダクション。
株式会社A4studio

Twitter:@a4studio_tokyo

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