クリスマスのイベントは25日の夜に値引きされたクリスマスケーキを探しにいくだけ――という我が家でしたが、子育てをするようになってからは「いろんな行事を知ってほしいし楽しんでほしい!」との思いから、ラクをしつつも全力で準備しています。当たり前ですが毎年やってくるクリスマスなので、定番メニューを決めてしまいました。今回は火を使わないクリスマス料理をご紹介します。
クリスマスといえば丸鶏のローストキチン!
これさえテーブルに並んでいれば、クリスマス感は出るといっても過言ではないと思います。
●お店で丸鶏を予約する
クリスマスパーティーをしたい日の前日に受け取れるように丸鶏を予約します。意外と取り扱っているお店が少ないので、初めの年はお店探しに戸惑いました。相場や量り売り、鶏肉の種類もまったくわからなかったのですが、お店の方が親切に教えてくれました。忙しい年末なので受け取りがスムーズにできる、近くの商店街やデパートのお肉専門店でぜひ予約してみてください。
●丸鶏を洗って味付けをしたら冷蔵庫で寝かせる
丸鶏を水洗いします。このあとお腹にも食材を詰めていくので、しっかり洗って水気を拭き取ります。私はある時、なぜか急に意識してしまい丸鶏が怖くなり、いつも子どもにすべて任せています。楽しんでやってくれるので、家族にもクリスマスの思い出として積極的に参加してもらうとさらにラクになりますよ。
食べる時にも味は調整できるので、本当に適当にやっています。ニンニクをすりおろして塩と砂糖とはちみつと一緒に丸鶏に擦りこみました。チューブにんにくでもOKです。ローズマリーなどハーブを入れるとよいのですが、ハーブソルトでも十分です。チャック付き袋の中ですべて行うので洗い物も出ません。そのまま袋ごと冷蔵庫に入れて一晩寝かせます。時間のない時は数時間でも!
●野菜を並べる・詰める
好きな野菜を用意します。どの野菜でもおいしいのですが、オーブンで焼くので葉物は焦げてしまいます。色合いで選ぶと見栄えがよくなります。
クッキングシートを敷いた鉄板に、冷蔵庫で1晩寝かせた丸鶏を乗せます。お腹にも野菜をたくさん詰め込みます。ごはん系は工程が少し面倒だったので、簡単に進めるためにすべて野菜にしています。タコ糸で足を縛らなくても、野菜を大きめにカットしたので中から出てくることはありませんでした。もし気になる時は、竹串や爪楊枝を使ってタコ糸を使わず閉じることもできます。
●予熱で200℃に温めたオーブンで60分焼く
カリッと焼きあがるように、丸鶏にオリーブオイルを塗ります。そして200℃の予熱で温めたオーブンで約60分焼きます。丸鶏の大きさや形によって様子をみながら焼き時間を調整します。途中オーブンを開けて何度か油を塗るとカリッと感が増しますが、私はうっかり火傷しそうなので、そのまま最後まで静かに見守りました!
丸鶏を焼いてみたいと思いつつも「なんだか大変そう」という勝手なイメージを持っていましたが、想像以上に簡単です。「今年もやり切った!」という達成感もあるし、何より美味しいので気に入っています。翌日も残りを食べて、その次の日は残った野菜もそのまま入れて鶏ガラスープにしています。オーブンで焼いている間にほかの調理もできるので、実は時短料理ではないかと思っています。
トマトとモッツアレラのカプレーゼ!
モッツァレラチーズとトマトをお皿に並べます。オリーブオイルに塩、コショウ、お好みでレモン果汁(またはお酢)を混ぜて入れます。色どりで乾燥パセリを乗せます。トマトの赤とパセリの緑でクリスマスカラーです。
ガーリックブレッドは塗って焼くだけ!
オリーブオイルにすりおろしたニンニクと塩コショウを合わせてパンに塗ります。パセリを散らしてトースターに入れておきます。丸鶏やほかの料理の出来上がりに合わせてタイマーを回せば、あとは焼きあがるのを待つだけです。
クリスマスケーキ!デコレーション担当は子ども!
いちごをカットして生クリームを塗ってケーキのデコレーションをするのですが、2歳の時からすべて子どもに任せています。スポンジと生クリームは市販のものを買って来ました。スポンジはオーブンで一から焼いた年もあるのですが、丸鶏とオーブンを使う時間がかぶってしまうと忙しくなるのでここ数年は買っています。
すぐ絞り出せる状態で販売してる生クリームがクリスマスにはたくさん店頭に並びます。泡立てるだけで作れてしまうのですが、洗い物などを考えて便利グッズを活用して乗り切りたいものです。まったく作らずにケーキを買った年もありますが、今年を振り返りながらデコレーションするのもクリスマスの楽しみのひとつになっています。
●カイワレの生ハム巻き!子どもには豆苗でもOK!
カイワレを生ハムで巻いて出来上がり! カイワレが苦手な方は豆苗を巻いてみてください。お好みでレモン果汁をかければ完成です。
火を使わずにクリスマスパーティーの準備完了!
いかがでしたか? すべて子どもが手伝えるほど簡単なメニューです。そうでなくても忙しい年末なので、我が家では毎年の恒例メニューとなりました。気になった方はぜひクリスマスに試してみてください。
(文=上野景子/人生を変えるお片付けアドバイザー)