しかしその一方、前出のような“ネタ見せ番組”の減少や、明石家さんま、ビートたけし、ダウンタウンといったいわゆる“大御所”たちがいまだに第一線で活躍する中、なかなか若手お笑いタレントたちに活躍するチャンスが巡ってこず、お笑い界の世代交代が進まないと指摘する声もある。
そんな若手から大御所までがひしめき合うお笑い界の中で、人々から「今一番面白い、一番実力がある」と思われているお笑いタレントは誰なのか? そこで、インターネット調査最大手・マクロミルの協力の下、全国の1000人にアンケートを実施。その調査結果から国民の本音をのぞいてみよう。
・調査期間:2013年10月23日(水) 〜2013年10月24日(木)
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:マクロミルモニター会員 男性500人、女性500人 合計1000人
<調査結果>
「あなたが一番面白い、一番実力があると思うお笑いタレント(コンビ、グループ含む)は誰ですか?」
1位:明石家さんま 148票
2位:ダウンタウン 78票
3位:くりぃむしちゅー 44票
4位:有吉弘行 33票
5位:爆笑問題 32票
6位:ブラックマヨネーズ 30票
7位:タモリ 25票
8位:ビートたけし 24票
9位:さまぁ~ず 23票
9位:サンドウィッチマン 23票
※以上、回答者は自由回答形式で「一番面白い、実力があると思うお笑いタレント」の名前を記入。上位10位を抜粋。
<解説>
●1位:明石家さんま(148票)
デビューから40年近くたつ今も、テレビ界に君臨し続けている明石家さんま。現在も『さんま御殿』(日本テレビ系)、『さんまのまんま』(関西テレビ系)、『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)など地上波だけで5本のレギュラー番組を抱えている。「さんまさんが出ている番組は見ちゃいます。どんな番組でも面白い」(30代女性)、「機転の利いたおしゃべりから、頭の回転の良さが伝わる」(60代男性)、「個人でも面白く、ほかの人も面白く見せることができる」(40代男性)と、老若男女問わずさんまの話術に心酔する人は多い。また、「絶対人が傷つくツッコミはしない」(30代女性)、「誰のことも傷つけずに笑いに持っていく」(20代男性)と、その話の内容も見ていて気持ちがいいことが、支持を集める理由となっているようだ。
●2位:ダウンタウン(78票)
こちらも30年以上お笑い界を牽引し続けている存在、ダウンタウン。一時期の社会現象ともいえる状況は落ち着いたものの、まだまだその影響力は絶大だ。「松本人志の笑いの感性が個性的だから」(40代女性)、「松本のボケが絶妙」(30代男性)と松本の才能を推す意見もあれば、「双方のポテンシャルが高すぎ」(30代男性)、「コンビ両名ともマルチな才能があると思う。笑いのツボが的確」(20代女性)と、コンビのバランスとして評価をする声も。30〜40代のいわゆる“ダウンタウン世代”だけではなく、『ごっつええ感じ』(フジテレビ系/91〜97年)や『ガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ系/89年〜)が視聴率20%を超えていた時代を知らない若い世代からも票を集めている。
●3位:くりぃむしちゅー(44票)
“邪悪なお兄さん”のキャッチフレーズを付けられた『ボキャブラ天国』シリーズ(フジテレビ系/92〜08年)を機に注目を集めた2人。当時は、まだ海砂利水魚というコンビ名だったが、01年にくりぃむしちゅーに改名すると快進撃が続く。「話の展開がそれぞれ個性的で、かつどちらも面白い」(20代女性)、「どちらも単体でもいける」(20代女性)と両者のポテンシャルを評価する声が多い中、「司会等でも、機転が利き、切り返しがいい」(50代男性)、「上田さんのしゃべりが最高。有田さんも面白い」(60代女性)と、特に上田の司会としての実力が注目されている。
●その他
最近再ブレイク中で、テレビで見ない日はないほど多くのレギュラー番組を抱える有吉弘行は、今回4位にランクイン。「毒の中にも愛のあるコメント」(40代女性)、「話も面白いし、飾ってないところがいい」(20代女性)と、毒舌や自然体のスタンスを評価する意見が見られた。