新型コロナウイルスの感染拡大で全国的にマスクの品薄状態が続いているが、複数の通販サイトを横断的に調べて、在庫がある商品を抽出して提示するサイト「マスク在庫速報」が登場し、話題を呼んでいる。同サイトは、マスク一枚当たりの価格を低い順番に提示しているため、ユーザは購入可能な商品を一目で把握できるうえに、コスパも比較できる。
アプリ開発会社、アスツール(東京都渋谷区)が3月23日にリリースしたもので、同日時点ではアマゾン、楽天市場、ユニ・チャームの通販サイトを対象にしている。今後は順次、対象とするサイトを広げていく予定だという。
企業PRなどを手掛けるプロデューサーは、実際に同サイトを閲覧した感想を次のように語る。
「マスク一枚当たりの価格が安い順に上から商品が表示され、クリックすると直接、各通販サイトの商品ページに遷移するという非常にシンプルなつくりになっています。現在のマスク不足を受けて突貫工事で開発した様子がうかがえますが、逆にそのシンプルさが、わかりやすさと使いやすさにつながっていて、とても“優れたツール”だという印象です。ユーザは無料で利用でき、サイト内にも広告などは表示されていないようなので、どのような収益モデルになっているのかという点が気になります」
同サイトはネット上でも早速話題になっているようで、以下のような声がみられる。
「こういうのを待っていた!!」
「困ってる人是非」
「これスゴイ!! ありがたい」
「コレは便利だね・・」
「これは参考になるね」
「一枚あたりの値段が比較出来て便利!」
サービス提供元のアスツールは、開発に至った経緯について、次のようなリリースを発表している。
「スツール株式会社では2016年9月より、片手でサクサク調べ物ができるスマホブラウザアプリ『Smooz(スムーズ)』の開発・運営をしてまいりました。検索を改善するためのサービスを提供する中で、目的の情報により効率的にたどり着くための手段を、ブラウザアプリという枠に囚われない形でも模索したいと考えておりました。
今回、新型コロナウィルスの問題が発生し、ネット上でマスク在庫を探すのに苦労した弊社開発者の一人より、本サービス開発の強い提案があったこと。そして、この未曾有の社会問題に一企業として、何らかの形で貢献したいという思いから、『マスク在庫速報』をリリースすることとなりました」
(文=編集部)