忘年会は仲間と、今話題のゲームカラオケ!“カラオケ×音ゲー”で歌唱中以外もずっと興奮
新型コロナウイルスの影響で、部署単位や取引先との忘年会が減ったビジネスパーソンも多いだろう。その分、気の合う友人や仲間と少人数で飲むという機会が増えるともいえる。忘年会や飲み会の定番といえば、カラオケ。しかし、カラオケは自分の順番でないときはデンモクを眺めるかスマホいじりぐらいしかすることがなく、手持ち無沙汰になりがち。
このようなカラオケのウィークポイントを改善し、歌ってないときも楽しめる参加・体験型「ゲームカラオケ」が登場している。今回は実際にゲームと歌好き女子2人に体験してもらい、「歌わなくても楽しい」が事実なのかを試してみた。
■早坂七星(@omotimotimoti69)
■甲賀美月(@mizuki_kouga)
去る10月30日に渋谷(「カラオケまねきねこ渋谷本店」)に登場したゲームカラオケとはいったいどういうものか? ゲームカラオケは、カラオケと同時に楽曲に沿って音ゲーを楽しめるもので、自分が歌ってないときも楽器型コントローラーで一緒になって楽しめるというもの。ゲームカラオケ中の映像はバーチャルライブ会場のようになっており、歌と演奏に応じて盛り上がる仕掛けも用意されているので、より一体感が味わえる「新しい音楽エンターテインメント」だ。
カラオケの定番機能の採点は、歌と音ゲーの両面から評価されるため、協力プレイでハイスコアを目指すことになる。目標をクリアしていくことで、バーチャル観客からアンコールをもらえるゲーム要素まである。
かつて、任天堂でNitendo Switchの開発にも携わり、現在はドクエンで代表取締役社長を務める下村勝氏(写真中央)は、開発の経緯をこう話す。
仕事柄、常に「面白い」を考えているのですが、あるとき友人が人気のリズムゲームをプレイしている横で、その曲に合わせてカラオケのように歌ってみたんです。そのとき、普通にカラオケを歌っているのではなく、バンドのボーカルで歌っている感覚に近いと感じて、面白い! と思いました。
今度は立場交代して、歌っている横でゲームプレイをしてみたら、バンドで演奏している気分に近いと感じました。「歌う」というのは、おそらく原始時代からある遊びだし、人類が打楽器を奏でたのも、かなり大昔のはず……。その組み合わせを本格的にシステムにした遊びがなかったので、開発に着手しました。
4面プロジェクターを採用したカラオケルームは、どんな席からでも壁面に投影された歌詞や映像を見ることができるので、座る位置や視線を気にすることなく、思いっきり楽しむことができる。
新感覚1:曲が終わっても気が抜けない!
従来のカラオケでは、歌唱部分が終わったら「演奏中止」することがよくあるが、ゲームカラオケはアウトロに入ってもゲーム部分は続くため、ハイスコアやノーミスクリアを狙うには最後まで気が抜けない。
歌唱担当の人が固唾を呑んで見守る中、曲の最後までハイスコアを目指す感覚はかなり緊張感がある。
新感覚2:アンコールしてもらいたい!
各曲が終了すると、歌唱と音ゲーのスコアで総合スコアが下される。このスコアによってランクが上下し、一定のランク以上になるとバーチャルライブ会場のお客さんからアンコールを求められる。最初は「そういう機能があるのか」ぐらいの感覚しかなかったが、どうしてもアンコールがしてほしい! という感覚になって、取材時間ギリギリまでチャレンジすることに。
しらずしらずのうちに、歌唱担当とゲーム担当が一致団結し、曲やゲームの難易度を打ち合わせするなど、コミュニケーションが生まれる新しい感覚が味わえる。
新感覚3:ライブ会場キャパとセットリストを考えるのが楽しい!
ゲームカラオケは、プレイ開始時にバーチャルライブ会場のキャパとセットリストを設定できる。ライブ会場は難易度低の200人規模から上は1万人以上まで設定できる。これに加えて、セットリストを考えてチャレンジする仕組みだ。
あまり練習してないけどこの曲を歌いたいから、ライブ会場キャパは低めにしようなど、ある種の戦術を事前に話し合うのが面白い。これまでの歌って終わりのカラオケとは一線を画する楽しみ方ができる。
もちろん、より歌いやすくする工夫もされている。下村氏がこだわりを持って開発したボリュームパネルでは、キーやエコーなどに加えて、ガイドメロディーの調整が可能だ。
知らない曲は大きめのガイドメロディで、よく知ってる曲はオフで、さらにはリズムが取りにくいと感じたら、ドラムの音だけ大きくするなどが手元のできる。ゲームフィーチャーだけでなく、カラオケ好きも満足できる機能が入っているのはうれしい。
下村氏のもとには幅広いカラオケの利用者からさまざまな意見・感想が届くそうだが、高齢者層からはボケ防止になりそうという感想がよくあるようだ。一方、小さい子ども連れの方にも好評で、どんな曲でも子供が真剣にゲームするので親が歌いたい曲を歌える、というコメントもあるという。
今回の取材は2人で実施したが、ゲームカラオケは最大3人で同時にプレイ可能(歌唱1名+音ゲー2名)。しかし、2名でもじゅうぶんに盛り上がることができ、少人数でのアミューズメントとしておすすめできる。
ゲームカラオケが設置されている「カラオケまねきねこ渋谷本店」は、空調設備やマイクシールドなど、新型コロナウイルス対策も徹底しているので、安心して忘年会や新年会でゲームカラオケを楽しんでほしい。
■カラオケまねきねこ渋谷本店
●住所:東京都渋谷区道玄坂2-29-5 渋谷プライム4F
●営業時間:24時間(年中無休)
●電話番号:03-6452-5704
●利用料金:時間帯などで変わりますので、店舗Webサイトにてご確認ください。