家計防衛策として、スマホ関連の費用にシビアになるユーザーが増えるなか、今春以降スマホキャリア各社から新たな料金プランから発表されている。楽天モバイルは6月から「Rakuten最強プラン」を導入し、2,980円でデータ高速無制限、アプリ利用で国内通話無料というお得感で注目を集めている。
大手キャリアでは、ドコモが新料金プランとして「eximo(エクシモ)」と「irumo(イルモ)」を7月1日から提供を開始した。報道陣を集めた新料金プラン発表会見はニュースでも報じられ話題性十分だが、3文字くくりの料金プランは飽和感があり違いがわかりにくく、全ユーザーに特長が伝わりきっていない状況だ。そこで今回、ドコモの新料金に関するアンケート調査をもとに、ユーザーの興味関心をひく特長を紹介したい。
スマホユーザーに聞いた!「eximo」の魅力は「データ容量無制限」、ハードユーズ向けのプランか
スマホ料金の見直しを検討したいユーザーにとって、他のユーザーの意見や感想は貴重な情報といえる。7月4日、「ロケホン」などのスマホメディアを運営するIoTコンサルティングは、ドコモの新料金プランに関するアンケート調査結果を発表した。ドコモユーザーを中心に構成された回答者221名にアンケートを行ったところ、ドコモの新プランについて「知っている」と答えたのは56.6%と判明。ドコモユーザーであっても、認知は十分に広まっていないことが示唆している。
半数近くが「知らなかった」というのは、6月末から7月頭にかけての調査のため新プラン自体の広報が行き届いていなかった可能性もある。契約プランの最適化を図りたいユーザーは今後、その存在を知るはずだ。
「eximo」の最たる魅力だと思うものを聞いたところ、「データ容量が無制限」と回答したのは118名。半数以上が3GB超~無制限は月額7,315円の料金設定が魅力に映っている。動画や音楽のサブスクサービスが浸透しているいま、Wi-Fiのない外出先でも、残データを気にせず使える点は大きなメリットなのだろう。そのほかには「利用したデータ容量に応じて料金が決まる」という3段階の料金設定が票を集めた。
「irumo」は超ライトユーザーにオススメ? データ容量と料金の“控えめさ”に評価集中
一方の「irumo」は、月間利用可能データ量を「0.5GB」から「9GB」まで4段階から選択でき、0.5GBは月額550円という“ワンコイン+α”で利用できる。その破格の料金設定はインパクト抜群のようで、今回のアンケートでは「少ないデータ容量のプランがある」を71名、「1,000円以下で利用できるプランがある」では55名が最大の魅力と答えた。大手キャリアの格安ライン、楽天モバイルなどの格安スマホにも匹敵する手軽さから、新たな乗り換えを促す要因になる可能性を秘めている。
データ無制限、1,000円をきる価格設定など、端的に説明できる魅力を有するドコモの新プラン。その尖った個性が社会に少しずつ浸透したとき、市場にどのような変化を与えるのか楽しみだ。