格安SIM「通話定額かけ放題オプション」お得まとめ【2023年8月】

【生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

大手キャリアよりもデータ通信料が安くなる格安SIM。通話料金も大手キャリアの半額となる11円/30秒になる場合は多くてお得ですが、さらに通話定額オプションも用意されています。そこで今回は格安SIMの音声通話定額オプションを比較して、どこの格安SIMがお得に音声通話できるのかまとめてみました。

そもそも格安SIMの通話料金はどうなっている？

格安SIMは、大手キャリアから回線を借りて安いプランを提供しています。

なかには月1GBで月額290円という驚くべき低価格のプランを提供している事業者もいますので、気になっている人も多いでしょう。格安SIMについてはこちらの記事で確認してください。

基本的に大手キャリアの通話料金は22円/30秒なので、1時間通話するだけで2,640円もかかってしまいますが、格安SIMの多くは半額電話が適用され、11円/30秒になる場合が多いのが特徴です。

スマホで長時間電話をかけることが多い人は、かなり気になるところでしょう。

さらに、格安SIMでは定額で電話がかけ放題になる「通話定額オプション」を用意しています。オプションの名称名は「通話オプション」「かけ放題」「通話パック」など、格安SIMごとに異なっていますが、どこも同じようなサービスとなっています。

ちなみに、この通話定額オプションには大きくわけて3タイプあり、月額料金を支払うことで何回・何分通話しても完全無料のほかに、1回3〜10分以内なら何回通話しても無料、通話回数に関係なく月60〜90分までは無料になるものがあります。

「格安SIMに乗り換えたいけど通話料金が不安」という人は、ぜひ、この通話定額オプションを比較検討してみてください。

■通話定額オプションの種類

【完全かけ放題】
何回・何分通話しても完全に無料。回数や時間を気にせず電話をたくさんかけたい人向け

【1回5分かけ放題】
1回の通話が5分以内であれば何回かけても無料。ただし、5分を超えると通話時間ごとに料金がかかる。短時間の電話をたくさんかける人向け

【月60分かけ放題】
月のトータル通話時間が60分以内なら、通話回数に関係なく無料。ただし、60分を超えると通話時間ごとに料金がかかる。長めの電話を月数回かける人向け

※いずれもオプションに加入して定額料金を支払う必要があります

IIJmioの通話定額オプションはかなり安い！

格安SIM最大手の「IIJmio（アイアイジェイミオ）」は、3つの通話定額オプションを提供しており、いずれも最安値クラスの安さです。

まず、1回5分かけ放題の「みおふぉんダイアル通話定額5分＋」は月額500円、1回10分かけ放題の「みおふぉんダイアル通話定額10分＋」は月額700円。

そして、完全かけ放題の「みおふぉんダイアルかけ放題＋」は月額1,400円で加入できます。

なお、IIJmioでは通常の国内通話料金が11円/30秒と半額になっているほか、同一のmioID内で契約中の音声通話SIM同士で通話する「ファミリー通話割引」が適用されると、8.8円/30秒と20％も割引される制度もあります。

●IIJmio「通話定額オプション（かけ放題プラス）」は→こちら

■IIJmioの通話定額オプション

※通常の国内通話料金は11円/30秒
※ファミリー通話割引が適用されると8.8円/30秒に割引
IIJmioでは1回5分かけ放題、1回10分かけ放題、完全かけ放題の3種類のオプションが用意されています（表は公式サイトを基に筆者が作成）

NUROモバイルの1回5分かけ放題は最安値！

ソニーグループの「NUROモバイル（ニューロモバイル）」では、3つの通話定額オプションを提供しています。

まず、1回5分かけ放題の「5分かけ放題オプション」は月額490円、1回10分かけ放題の「10分かけ放題オプション」は月額880円。

そして、完全かけ放題の「かけ放題オプション」は月額1,430円となります。

NUROモバイルでは専用アプリ不要の半額電話「NUROモバイルでんわ」を用意しており、通常の国内電話が11円/30秒で利用できます。

そのため、通話定額オプションは、専用アプリやプレフィックス番号の入力は不要で、スマホ標準電話アプリから通話定額オプションが利用可能となっています。

●NUROモバイル「通話定額オプション(5分/10分/かけ放題)」は→こちら
●NUROモバイル「NUROモバイルでんわ」は→こちら

■NUROモバイルの通話定額オプション

※国内通話は「NUROモバイルでんわ」で11円/30秒
NUROモバイルでは1回5分かけ放題、1回10分かけ放題、完全かけ放題の3種類のオプションが用意されています。とくに1回5分かけ放題は最安値となっています（表は公式サイトを基に筆者が作成）

mineoの完全かけ放題オプションは最安値クラス！

関西電力グループのオプテージが提供する「mineo（マイネオ）」は3つの通話定額オプションが利用できます。

まず、1回10分かけ放題の「10分かけ放題」は月額550円、完全かけ放題の「時間無制限かけ放題」は月額1,210円と最安値クラスです。

また、月10分までかけ放題の「10分通話パック」は月額110円という安さで利用できます。

mineoの国内通話料金は22円/30秒ですが、半額電話の「mineoでんわ」（月額料金は無料）を利用すると、54％オフの10円/30秒で通話可能となります。

●mineo「通話オプション」は→こちら
●mineo「mineoでんわ」は→こちら

■mineoの通話定額オプション

※通常の国内通話料金は22円/30秒
※mineoでんわ利用で10円/30秒
mineoでは完全かけ放題が月額1,210円と最安値クラス。また、月10分かけ放題で月額110円という「10分通話パック」もユニークです（表は公式サイトを基に筆者が作成）

日本通信はプランごとに利用できるオプションが異なる！

格安SIMの老舗である「日本通信」では、3つの通話定額オプションが用意されていますが、プランごとに利用できる通話定額オプションが異なります。

まず、月70分かけ放題の「70分無料通話」は月額700円、1回5分かけ放題の「通話5分かけ放題」は無料オプションとなります。

また、完全かけ放題の「通話かけ放題」は、プランによって、1,200円か1,600円で利用可能となっています。

合理的かけほプランは月3GBまで月額2,728円のプラン（1GB＝220円でデータ量は調整可能）ですが、プランのなかに国内通話完全無料の「かけほーだい」が含まれます。

なお、日本通信の国内料金は11円/30秒となっており、各通話定額の時間を超過した場合もこの料金が適用されます。

●日本通信「通話定額オプションについて」は→こちら

■日本通信の通話定額オプション

※通常の国内通話料金は11円/30秒
日本通信はプランごとに適用できる通話定額オプションと料金が異なります。また「合理的かけほプラン」はプラン自体が完全かけ放題なので、オプション料はかかりません（表は公式サイトを基に筆者が作成）

大手スーパーイオンが手掛ける「イオンモバイル」では、3つの通話定額オプションが選べます。

まず、1回5分かけ放題の「5分かけ放題」は月額550円、1回10分かけ放題の「10分かけ放題」は月額935円。そして、完全かけ放題の「フルかけ放題」は月額1,650円となります。

また、イオンモバイルでは60歳以上の料金が安くなる「やさしいプラン」が用意されていますが、通話定額でも60歳以上の場合は「フルかけ放題」が毎月440円割引されます。

なお、イオンモバイルの国内料金は11円/30秒となっており、各通話定額の時間を超過した場合もこの料金が適用されます。

●イオンモバイル「定額かけ放題」は→こちら

■イオンモバイルの通話定額オプション

※通常の国内通話料金は11円/30秒
イオンモバイルでは1回5分かけ放題、1回10分かけ放題、完全かけ放題の3種類のオプションが用意されています。また、60歳以上ならフルかけ放題が440円割引きされます（表は公式サイトを基に筆者が作成）

y.u mobileは「y.uでんわ」は2種類のオプションがある

「y.u mobile（ワイユーモバイル）」はヤマダ電機とU-NEXTの合弁会社です。動画サブスクサービスの「U-NEXT」の月額料金込みのお得なプランが魅力となっています。

そのようなy.u mobileでは、2種類の通話定額オプションを用意しています。まず、1回10分かけ放題の「10分かけ放題」は月額550円、完全かけ放題の「無制限かけ放題」は月額1,400円となっています。

ただし、通話定額オプションは、半額電話のy.uでんわアプリを利用するのが条件となっており、10分を超過しても11円/30秒で通話できます。

●y.u mobile「y.uでんわ」は→こちら

■y.u mobileの通話定額オプション

※y.uでんわアプリ利用が条件（国内通話料金は11円/30秒）
y.u mobileでは1回10分かけ放題と完全かけ放題の2種類のオプションが用意さています（表は公式サイトを基に筆者が作成）

LIBMOはかけ放題付プランも用意されている

「LIBMO（リブモ）」は、静岡を中心にCATV通信事業などを行っているTOKAIコミュニケーションズが提供する格安SIMで、現在はドコモショップでも申し込みが可能となっています。

通話定額は3種類が用意されており、1回5分かけ放題の「5分かけ放題」は月額550円、1回10分かけ放題の「10分かけ放題」は月額770円。そして、完全かけ放題の「かけ放題マックス」は月額1,430円となっています。

このほかにも、別オプションとして月30分かけ放題の「通話パック30」も用意されており月額968円で利用できます。これは1,320円分の通話が968円で利用できるというものです。

LIBMOの国内通話料金は22円/30秒ですが、通話定額オプションの時間を超過した場合は、11円/30秒で通話できます。また、専用アプリを使用する必要はありません。

●LIBMO「オプション」は→こちら

■LIBMOの通話定額オプション

※通話パック30は月額968円で1,320円分の通話ができるサービス
※超過分の通話料は11円/30秒
LIBMOでは1回5分かけ放題、1回10分かけ放題、完全かけ放題のほかに、1,320円分の通話が968円で利用できる「通話パック30」も用意されています（表は公式サイトを基に筆者が作成）

ちなみに、LIBMOではデータ通信量が500MBの「ゴーゴープラン」も用意されています。

ゴーゴープランは3種類あり、5分かけ放題付が月額1,100円、10分かけ放題付が1,320円、かけ報歳マックス付が1,980円なので、通話メインの人にはお得なプランとなっています。

●LIBMO「料金プラン一覧」は→こちら
https://www.libmo.jp/plan/

BIGLOBEモバイルには4種類の通話定額オプションがある

老舗プロバイダーのBIGLOBEが提供する「BIGLOBEモバイル（ビッグローブモバイル）」には、4種類の通話定額オプションがあります。

まず、1回3分かけ放題の「3分かけ放題」は月額660円、1回10分かけ放題の「10分かけ放題」は月額913円です。

このほかに月60分かけ放題の「通話パック60」は月額660円、月90分かけ放題の「通話パック90」は月額913円となっています。

ただし、BIGLOBEの通話定額オプションは半額電話アプリ「BIGLOBEでんわ」を利用するのが条件となっています。

その代わり、BIGLOBEでんわの通話料は9.9円/30秒となっており、時間超過分にもこの料金が適用されます。

●BIGLOBEモバイル「選べる通話オプション」は→こちら

■BIGLOBEモバイルの通話定額オプション

※通話定額オプションは「BIGLOBEでんわ」利用が条件
※超過分の通話料は11円/30秒
BIGLOBEには4つの通話定額オプションが用意されています。1回の通話時間に縛られたくない人には「通話パック」がオススメです（表は公式サイトを基に筆者が作成）

まとめ

いかがでしょうか？　格安SIMなら、通話料も大手キャリアより安くなることがお分かりいただけたと思います。

今回筆者が調査した範囲では、1回5分かけ放題月額550円が標準的ですが、最安値はNUROモバイルの月額490円、次いでIIJmioの月額500円がお得です。

1回10分かけ放題は月額900円前後が標準的ですが、最安値はmineoとy.uモバイルの550円。次いでIIJmioが月額700円と続きます。

完全かけ放題は月額1400円〜1,600円が標準的な価格ですが、最安値はmineoの月額1,210円、次いでy.uモバイルとIIJmioの月額1,400円でした。

ただし、日本通信では「合理的20GBプラン」だけが月額1,200円、イオンモバイルは60歳以上なら月額1,210円で利用できるのに注目です。

また、10分以上の長時間電話を月1〜2回かけたいという人には、月60分かけ放題プランも検討してください。1回5分や10分のように短時間ではなく、1回最大60分通話ができて月額660円程度なのでお得です。

■格安SIMの通話定額オプション早見比較表

※1　日本通信「合理的20GBプラン」に含まれる

※記事中の料金は2023年8月20現在のものです。また、価格はすべて税込です