100均のダイソーでは最近110円以上の商品が充実してきました。たとえば、ワイヤレスイヤホン「TWS001」は1,100円という低価格で購入できます。しかし、実際に音楽を聴いてみると、値段なりの音質でかなりがっかりしますが、すでに新型の「TWS002」も発売されています。価格は同じ1,100円ですが、旧型とはどのように違うのでしょうか? そこで今回は、筆者が実際にダイソーの新旧2機種のワイヤレスイヤホンを聴き比べてみたいと思います。
新型ワイヤレスイヤホン「TWS002」ってどうなの?
最近、ダイソーでは110円以上の高額商品が充実しており、なかでも、パソコンやスマホ用品などは「この価格でこんなものが!?」と、思わず衝動買いしてしまうものもあります。
筆者も以前、1,100円という低価格のワイヤレスイヤホン「TWS001」が気になって、つい買ってしまいました。
●ダイソー「完全ワイヤレスイヤホン(TWS001)」は→こちら
通常、ワイヤレスイヤホンは3,000円〜3万円程度はしますので、どのような音質なのか? 普通に使えるのか? といった部分が気になるところです。
そこで実際に試してみると、やはりTWS001は値段なりの音質で、音楽を聴くにはかなり厳しい評価となりました。
そのようななか、ダイソーではすでに後継機種となる新型ワイヤレスイヤホン「TWS002」が登場していたので、今回は、実際に筆者が購入して新旧2機種の使い勝手や音質などを比べてみたいと思います。
●ダイソー「完全ワイヤレスイヤホン(TWS002)」は→こちら
まずは旧型TWS001と新型TWS002の基本スペックを比較してみましょう。
まず、TWS001とTWS002では、デザインが大きく変わっています。TWS001は無骨で安っぽいデザインでしたが、TWS002では女性でも手に取りやすい白くてオシャレなデザインになりました。
次に、TWS001がBluetooth5.0だったのに対し、TWS002のほうは省エネタイプのBluetooth5.3に進化しています。
また、TWS001の再生時間は本体4時間+ケース使用で6時間だったのに対し、TWS002のほうは本体だけで4時間30分、充電ケースを使うと18時間も聴けます。この差は大きいですね。
充電ケーブルもTWS001がUSB micro-Bだったのに対し、TWS002は高速充電が可能なUSB Type-Cに変更されています。
これにより、TWS001の充電時間は4時間もかかっていたのに、TWS002はわずか2時間と高速充電が可能となりました。
TWS001とTWS002は、どちらもイヤーピースを耳のなかに押し込む“カナル型”と呼ばれるワイヤレスイヤホンです。
TWS002は女性をターゲットにしているのか、小型のコンパクトデザインを採用しており、イヤーピースもTWS001より小さめとなっています。
装着感は非常によくて外れにくく、音をダイレクトに楽しむことができそうです。
ほかに気になるのがイヤホン本体の操作方法です。TWS001はボタン式で操作性が悪かったのですが、TWS002ではタッチセンサーに変更されており、操作性が大きく向上しています。
イヤホンのセンサー部分に目印がないため、パッと見でセンサーの位置は分かりませんが、手探りで操作するので、とくに問題はないでしょう。
最後に、スペック上で気になったのがイヤホンドライバーです。TWS001は7.5mmでしたが、TWS002では10mmにサイズアップされていますので、多少は音質も期待できそうです。
ただし、接続方式に関しては両モデルとも最低限の「SBC」のみであり、新型TWS002の音質はさほど期待できないかもしれません。
SPEC | ダイソー 「TWS001」 |
ダイソー 「TWS002」 |
ノイズキャンセル | なし | なし |
音声アシスト | 対応 | 対応 |
イヤホン操作 | ボタン式 | タッチセンサー |
Bluetooth | バージョン5.0 | バージョン5.3 |
Bluetooth出力 | Bluetooth標準規格 Power Class 2 |
Bluetooth標準規格 Power Class 2 |
Bluetoothプロファイル | A2DP/AVRCP HFP/ HSP |
A2DP/AVRCP HFP/ HSP |
対応コーデック | SBC | SBC |
Bluetooth距離 | 約10m | 10m |
ドライバーユニット | 7.5mm | 10mm |
バッテリー充電時間 | 4時間 | 約2時間 |
再生時間 (本体+ケース充電) |
4+6時間 | 4時間30分+18時間 |
バッテリー容量 | 300mAh | 250mAh |
充電 | USB(micro-B) | USB (Type-C) |
充電ケースサイズ | 約70×30×29mm | 約70×27×36mm |
全体重量 | 31g | 36g |
価格 | 1,100円 | 1,100円 |
旧型TWS001と新型TWS002のスペックを比較してみました。TWS002はさまざまな部分が進化しているのに値段は据え置きで、コスパがかなり良さそうです(表は筆者が公式サイト等を調査して作成)
TWS002とスマホをペアリングする方法を確認しよう
それでは、TWS002を聴いてみる前に、スマホとBluetoothでペアリングする方法を確認しておきましょう。
まず、TWS002はケースのフタを開けてイヤホンを取り出すと、自動的にBluetoothのペアリングモードになります。
スマホの設定でBluetooth機能をオンにして新しいデバイスを検索すれば、すぐにTWS002とペアリング設定することができるでしょう。
なお、今回ペアリングで使用したスマホはXperia 5です。Androidスマホは機種によっては多少手順が異なることをご了承ください。
TWS002をスマホとBluetoothでペアリングする手順
新型TWS002は旧型TWS001よりかなり音質やバランスがいい!
それでは実際に、TWS001とTWS002で音楽を聴いて音質を比較してみましょう。
まず、旧型TWS001は全体的にこもった感じで、音の輪郭がボヤっとしています。
低音はわりとよく響いていますが、中音が浮いて聞こえます。さらに高音もこもった感じで抜けるような響きはまったくありません。
これに対し、新型TWS002のほうは音楽を聴いた瞬間に、明らかに旧型より音質がいいのが分かります。
とくに、旧型TWS001では低音の解像度が低くて塊で聴こえていましたが、TWS002では低音のキレがよくなっています。
さらに、TWS002では中音と高音もバランスがよく、少し高音寄りの調整となっています。そのため、テクノや打ち込み系の音楽と相性がいいのです。
また、旧型TWS001では音量を大きくすると低音の響きが大きすぎて、バランスを壊してしまいましたが、TWS002では大音量でも音割れせずガンガンに聴くことができました。
このように、新型TWS002は旧型TWS001よりも、音質面がかなり改善されていることが確認できたのです。
まとめ
いかがでしょうか? 今回はダイソーの新型ワイヤレスイヤホン「TWS002」と旧型「TWS001」を実際に比較してみました。
その結果、両機種とも価格は同じ1,100円なのに、基本性能やデザイン、音質や操作性など、すべての面で新型TWS002のほうが優れていることが分かりました。
もし、近所のダイソーで「TWS001」と「TWS002」の両方が置いてあったら、新型のTWS002のほうが絶対オススメです。
なお、ダイソーでは同じ1,100円で新型ワイヤレスイヤホン「TWS-G273」も販売されています。旧型TWS001との比較はこちらの記事で確認してみてください。