消費者が企業活動に抱く疑問を考察するサイト ビジネスジャーナル ⁄ Business Journal
そして、同じくCESで発表されたNVIDIAの新世代のTegra K1チップは、ADAS機能を実現するための機能を搭載している。ADASとは「アドバンスド・ドライバー・アシスト・システム」の略で、運転を支援するシステムだ。最近発売された日本車に搭載されている障害物があると自動的にブレーキをかける機能や、車線を自動的に保持する機能、速度を自動的に保持する機能などがある。このTegra K1チップを搭載した自動車は年内に登場するとされている。
ADAS機能を実現するTegra K1チップ。タブレットなどで使われるだけではない
このような技術を持つNVIDIAが参画しているOAAは、ADASも取り込んだ自動車開発を進めていることだろう。実際、OAAではCarPlayのようにAndroid端末を接続して使う以外に、自動車自体にAndroidを組み込み、人工知能を持った自動車をつくることもほのめかしている。
OAAは、Androidを使った自動車が具体的にどんな機能を持つものになるかについては言及していないが、CarPlayのようにケーブルで接続して使用するタイプと、自動車本体に組み込んで自動走行制御を含めた機能を持つタイプの2系統で登場させることが予想できる。
カーナビシステムをiPhoneに取り込み、それを車載システムに投影するアップルに対し、Androidはさらに進化させ、自動走行制御まで同時に視野に捕らえている可能性があり、自動車における両者の目指す方向は違うのかもしれない。
(文=一条真人/フリーライター)
Business news pick up
RANKING
17:30更新関連記事
2024.10.11 17:30
2024.09.13 19:15
2024.09.12 05:55
2024.09.10 17:45