普通のPCリサイクルの場合、購入時か処分時のいずれかに処分費用を所有者が負担しなければならない。家電量販店で購入する時などに下取りサービスを受けられることもあるが、不具合なく動く製品でなければならないなど、条件がついていることが一般的だ。しかし、アールキューブの場合は基本的に買い取りをしているという。
先に述べたように、PC回収サービスを行っている事業者は多くある。この種のサービスを利用する時に必ずチェックするべきなのは、その業者がどのように処分しているのか、どのようにデータ消去するのかということだ。場合によっては不法投棄されたり、PC内に残っているデータが漏洩する可能性すらあるからだ。データの消去から部品のリユースまでを自社で行っているかなど、処分方法について明示されている業者を選ぶべきだろう。
PCに比べると、スマホは比較的処分がしやすい。それはキャリアが引き取ってくれるからだ。PCのように捨てる先を探す必要はない。
しかし、キャリアは現金で買い取ってくれることは少ない。機種変更時などに、新端末の購入費用を割り引くか、ポイント還元してもらえるくらいなので、キャリアを変更したい時に他キャリアの端末を引き取ってもらいにくい。
そんなスマホの買い取りをしている企業がパシフィックネットだ。同社はもともと企業向けにサーバの買い取り・処分サービスなどを提供してきたため、情報機器の処分ノウハウを持っている。近年需要が伸びている携帯電話やスマホの買い取りやデータ消去にも注力しているという。
パシフィックネットのアセット営業部法人営業担当・増澤翔氏は、自社の特長を次のようにアピールする。
「捨てる、引き取ってもらうのではなく、売却できるのがポイントです。モバイル機器専用の上書き消去と破壊で情報漏洩を防止するので、安心して処分できます。一括導入したタブレットやスマホを入れ替える際や、引き出しに眠っている古い携帯電話の処分などに利用してほしいです」
パシフィックネットは全国にPC NETという実店舗を展開し、個人から端末を買い取るほか、リユース品の販売も行っている。
「最近は格安SIMなどの普及もあり、中古スマホの需要が伸びてきました。処分する時に廃棄ではなく売却をしていただければ、有効活用することができます」と増澤氏は語る。
スマホの買い取りは、多くの業者が行っている。中古品を総合的に扱う店舗などでも気軽に売却できる。しかし、安易に処分することに不安を感じる人も多いだろう。十分な実績がある企業のサービスを利用したい。
(文=エースラッシュ)