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五輪マラソン、実は夏の札幌は東京に負けず“猛暑”だった…問題の解決にならない可能性

文=編集部
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※最高気温、最低気温、平均湿度の順(気象庁の観測データより)

7月31日 札幌: 32.4℃   26.0℃ 69%    東京: 34.6℃ 26.5℃   81%

 8月2日  札幌: 34.2℃ 23.0℃ 72%    東京: 35.1℃ 27.1℃ 80%

  7日  札幌: 30.4℃   23.4℃   77%    東京: 35.6℃ 26.7℃ 74%

  8日  札幌: 25.0℃ 21.5℃   90%  東京: 35.5℃ 26.0℃ 78%

  9日  札幌: 25.0℃ 19.5℃   83%    東京: 35.6℃ 26.2℃ 74%

 最低気温で見ると、全体的に札幌は東京より涼しい。特に8~9日は、札幌は雨のち曇りで涼しかったようだ。一方で、晴天時の最高気温は札幌、東京ともに30℃を超えている。平均湿度も8月に入ってからはどちらも70%越えで札幌、東京ともに変わりはない。

 札幌管区気象台の担当者はこの時期の札幌の天気を次のように解説した。

「最高気温が30℃未満の日はオホーツク海高気圧の配置によって、冷たい空気が札幌に流れ込んでいました。同高気圧の配置によっては、来年のマラソン・競歩競技が開催される日が涼しくなる可能性があります。しかし太平洋高気圧の配置的にちょうど8月2~4日にかけて札幌の気温は一番高い時期です。当日、この気圧配置がどうなるのかは誰にもわかりません」

 札幌市消防局が発表したデータによると、7~8月、同市の熱中症の疑いによる搬送者数は227人だった。決して油断できる数字ではないだろう。選手の熱中症対策として相当数の医師や看護師など、医療ボランティアの確保が必要だ。札幌市はこうした医療ボランティアに加え、警備要員の確保、コースの選定など難しい課題を急ピッチで解決しなければならない。五輪開催まですでに1年を切っている。準備は間に合うのだろうか。疑問は尽きない。

(文=編集部)

 

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