渡邉哲也「よくわかる経済のしくみ」

世界の「中国包囲網」が本格化…他国領土侵略行為を協調して排除決定!

首脳宣言への抗議で墓穴を掘った中国

 少し話がそれたが、伊勢志摩サミットで決まったことを一つひとつ読み解いていくと、「世界的な中国包囲網の形成が本格化した」という結論にたどり着く。言い換えれば、安倍外交の基本方針をあらためて世界に発信したといえる。

 だからこそ、中国が異常なアレルギー反応を示しているわけで、実際に首脳宣言の「南シナ海」の部分について、中国側から抗議があったことを岸田文雄外務大臣が明らかにしている。

 あえて名指しは避けたのに、中国が抗議の声を上げる。これは、「批判されているのは、私だ」と自ら名乗りを上げたことになるわけで、非常に外交センスの悪い対応であると同時に、大きな墓穴を掘ったといえるだろう。
(文=渡邉哲也/経済評論家)

渡邉哲也/経済評論家

作家・経済評論家。1969年生まれ。
日本大学法学部経営法学科卒業。貿易会社に勤務し独立。複数の企業を経営、内外の政治経済のリサーチや分析に定評があり、政策立案の支援、雑誌の企画監修、テレビ出演等幅広く活動しベストセラー多数、専門は国際経済から金融、経済安全保障まで多岐にわたり、100作以上の著作を刊行している。

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