米国、中国と経済戦争突入…「ひとつの中国」を否定、10大重点産業を叩き潰す


――憲法を改正して“終身トップ”も可能になった習主席は、2050年に「社会主義現代化強国」を実現するというビジョンを描いています。

渡邉 詳しくは本書で述べていますが、昨年の米金融界の方針転換によって、中国では安邦保険集団や海航集団、大連万達集団などの大企業が資金調達に苦しみ経営危機に陥っています。また、アメリカの利上げによって新興国から資金を引き揚げる動きが起きており、中国も例外ではありません。

 いわば、中国経済は大規模な資金流出に苦しんでいるわけで、国際金融市場を流れるお金のなかでももっとも投機的で流動性が高いホットマネー(短期資金)が中国から逃げ出しているのが実情です。
(構成=編集部)

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