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首都直下地震、いつ起きても不思議ではない状態…すでに千葉でM6級が頻発

構成=長井雄一朗/ライター
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――そうすると、なんらかの対策が必要ですね。

遠田 大阪北部地震は通勤通学の時間帯に起きましたが、そこから学ぶことが必要でしょう。たとえば、首都圏で大きな震災が起きた場合、通勤すべきか否かは事前に会社で決めておく必要があります。ほかにも、交通網やインフラなど大都市特有の事情があるため、自治体や会社が事前に万全の対策を打っておくことが肝要です。

――6月に大阪でM6.1、7月に千葉でM6と、大きな地震が地域を変えて頻発しています。今後の注意点などについて教えてください。

遠田 「日本全国、どこでも大きな地震が起きる可能性があります」と言ってしまえば簡単ですが、特に東日本は3.11の長期的影響(余韻のようなもの)による地震に、西日本は南海トラフ巨大地震の前に活発化するといわれる内陸での大地震に、それぞれ注意すべきです。

 また、今回の地震調査委員会の調査では北海道東部のリスクが高く評価されていますが、地質調査や測地観測などのデータを考慮すると、沖合のプレート境界でかなりのひずみが蓄積されています。

 今は日本列島全体が3.11以前とは違う動きを見せています。基本的に、日本列島は3つのプレートの上に位置しています。動き次第では、その境目の部分で大きな地震が発生するかもしれません。このあたりは、私自身もじっくりと調査してみます。
(構成=長井雄一朗/ライター)

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