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2013.07.09 01:15
2013.07.09 06:00
石渡嶺司「大学・キャリアのぶっちゃけ話」
就活後ろ倒し、外資やベンチャーは得で、中小企業は損?抜け道多く、有名無実化懸念も
準大手企業(経団連加盟/知名度は低め)で抜け道を駆使しない企業
<解説>
経団連加盟で業界内では有名でも一般的な知名度は低い企業、機械メーカーなどが好例ですが、こうした企業はやや危険です。まず、抜け道を駆使したくても、採用担当者の人数自体が少ない企業が多いのです。しかも、知名度が低めな分、学生からの人気も低くなります。
人気が低く、抜け道も駆使できないとなると、後ろ倒しのスケジュール通りに動くことになります。それだと、抜け道を駆使する大手企業や中小企業、外資系・ベンチャー企業に後れを取り苦戦するでしょう。
(5)大きく損をする企業
中小企業(経団連未加盟)で抜け道を駆使しない
<解説>
先ほど「中立」の項目でご紹介した抜け道。これを駆使できる中小企業は、それほど損はしません。
ただ、問題は準大手の機械メーカーなどと同様、採用担当者の数自体が少ないことです。ここで会社上層部が採用担当者の権限を大きくする度量があり、かつ、採用担当者にやる気があれば「大きく損」ではなく「中立」まで持っていけます。
しかし、残念ながら多くの中小企業はそうではありません。他社と連合を組んでの業界セミナーなども「手間と金だけかかって、同業他社に人材持っていかれたらバカらしい」などと言いだして話がつぶれるという例は珍しくありません。また、「就活・採用時期を後ろ倒しにしないと、何を言われるかわからない」などと世間体を気にして抜け道を使おうとしないことも考えられます。こうした企業は広報活動が遅くなる分、確実に損をするでしょう。
次回は企業・大学向けの提言編をお送りします。
(文=石渡嶺司/大学ジャーナリスト)
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