北海道警は2日、帯広市在住の北海道帯広農業高校教諭、片桐朱璃(しゅり)容疑者(35)を死体遺棄の疑いで緊急逮捕したと発表した。逮捕容疑によると、片桐容疑者は5月30日午後8時ごろ、同市内の雑木林に女性の遺体を遺棄した疑い。各社報道によると、同容疑者は容疑を認めており、道警は女性が死亡した経緯を調べているという。
片桐容疑者は今年4月に同高校に赴任してきたという。道内メディア記者は「同高の生徒や保護者、近隣住民の教員としての片桐容疑者の印象は“まだ薄い”という感触です」と語る。
一方、前任地の美幌高校(美幌町)の卒業生の保護者男性は「片桐先生は確かにうちの農業科の先生でした。子どもから話を聞いていた限り、月並みなコメントですが、そんなことをする人とは思わなかった。朝、ニュースを見て言葉を失いました」と話した。同町の農業関係者は次のように振り返る。
「片桐さんは道内の農業科の若い先生の中では、かなり熱心なかただったと思いますよ。前任地はニセコ(町)じゃないかな。美幌高校の農業科はかなり活発です。美幌高校の農業クラブ専門部が設立した生徒たちが最近設立した合同会社では、学校で飼育している豚を中心に据えた循環型農業を行うことになっています。そうした活動にも尽力していたはずです」
北海道の農業科の高校教員などでつくる北海道総合農学研究会の会員名簿にもその名前を確認できた。前述の記者は現段階でわかったことを次のように整理する。
「遺体が見つかった女性の夫が道警に行方不明になったと相談したことで発覚しました。捜査の結果、(亡くなった女性は)片桐容疑者と面識があることがわかり、任意で事情聴取をしたところ遺体を雑木林に穴を掘って埋めたと供述したそうです。道警が本日未明、供述にあった穴を掘ったところ女性の遺体が発見されたということです。どのような“面識”があり、遺棄に至ったかの詳細については、我々も取材中なのでお話できません」
(文=Business Journal編集部)