「自由奔放悪ガキアイドル」とのキャッチフレーズで活動する「プランクスターズ」のメンバーが、ファンの男性に洗剤を飲むように強制している動画が公開され、物議を醸している。
問題の動画は、公式ツイッターアカウント上で公開されたもので、「お客さんに洗剤を飲ませないでください」というツイート文と共に、メンバーの一人がファンの男性に無理やり洗剤を飲ませている様子が映っている。
飲み会のような場で、メンバーの一人がファンのグラスに液体洗剤のようなものを注いだ。ファンの男性は何度も拒絶するが、メンバーは「大丈夫やって」などと言いながらグラスを持ち上げて強制的に飲ませた。男性は慌てて吐き出すためかトイレのほうへ駆け出した。
この動画が公開されると、公式アカウントには批判が殺到し、件の動画は削除された。だが、SNSでは動画を保存した人が拡散しており、まったく収束する気配はない。それどころか、公式アカウントは「プラスタ新曲ができました」として、メンバーが男性に洗剤を飲ませているシーンを加工した動画を添付し、仮曲名「この度オフ会時にメンバーがふざけてお客様に洗剤を飲ませようとしていた事、本当に申し訳ございませんでした。絶対真似しないようお願いします」と、新曲を発表。
【新曲ティザー】
— プランクスターズ | official (@planckstars) May 30, 2023
プラスタ新曲ができました
仮曲名
「この度オフ会時にメンバーがふざけてお客様に洗剤を飲ませようとしていた事、本当に申し訳ございませんでした。絶対真似しないようお願いします。」
作曲 タクマ(SPARK!!SOUND!!SHOW!!)
作詞 タナカユーキ(SPARK!!SOUND!!SHOW!!)@susasiii pic.twitter.com/q2njTX1cN2
その後も、ライブ情報を発信するなかで「プラスタも出ます!洗剤は飲ませません!」「普段のライブはメンバーは真面目にお客様に危害も加えず安全で楽しいライブを第一につとめています」などと、騒動をネタにしたツイートを繰り返している。
まるでネット上の炎上をさらに煽るような公式発表に、SNSは批判の声が止まない状況だ。芸能記者は、当該公式アカウントの対応は、意図的に炎上させようとしていると分析する。
「そもそも“自由奔放悪ガキアイドル”と謳っているように、デビュー当初から炎上させて名前を売ろうとしています。かつてインタビューで『炎上したら、「やったー!!」みたいなところはありますね』『悪口を言われたり、叩かれまくられるほど、お客さんが増えていく』と述べており、炎上を狙っているのは明らかです」
メンバーも運営側も、炎上によって名前を売ることを狙い、あえてSNSで批判が集まりそうな動画を公開している可能性が高い。だが、今回の行為は“悪ふざけ”の範疇を超えているのではないか。山岸純法律事務所代表の山岸純弁護士は、傷害罪に該当すると指摘する。
「洗剤を飲ませる行為は、人間の生理機能に害を与える行為にほかなりませんので、傷害罪(15年以下の懲役や50万円以下の罰金)が成立します。動画では、ファンが明らかに嫌がっているところに飲ませていますので、悪ふざけの範疇を超えた『犯罪』です」
単なる“いたずら”と“犯罪”の区別もつかない事務所が、アイドルグループのプロモーションを行っているとしたら、このグループの将来は決して明るくないだろう。
(文=Business Journal編集部、協力=山岸純弁護士/山岸純法律事務所代表)