【鉄道安全レポート】人身事故概況(10月後半)

小~大学生の自殺者、5年間で4500人超 1割は鉄道自殺、主因は学校問題

21日 東武東上線 霞ケ関駅で、高校2年の男子生徒が死亡※
21日 南海電鉄・高野線 初芝駅で、中学3年の女子生徒が死亡
21日 JR東日本・横浜線 小机~鴨居駅間で、高校2年の男子生徒が死亡※
23日 JR東日本・東海道本線 稲沢~尾張一宮駅間で、乗用車を運転していたの25歳の男性が軽傷
23日 JR西日本・山陰本線 八木駅で、20歳の大学生とみられる女性が死亡※
23日 JR東日本・高崎線 熊谷~籠原駅間で、高校3年の男子生徒が死亡※
25日 JR東日本・総武快速線 新小岩駅で、26歳の男性が死亡
28日 JR東日本・東海道本線 二川~新所原駅間で、高校1年生の男子生徒が軽傷
28日 北陸鉄道・浅野川線 三口~三ツ屋駅間で、自転車に乗っていた高校1年の女子生徒が骨折
30日 阪急電鉄・神戸線 武庫之荘~西宮北口駅間で、24歳の女性が死亡※

【13年11月】
04日 JR西日本・神戸線 芦屋~さくら夙川駅間で、高校2年の男子生徒が死亡※
05日 JR東日本・総武本線 旭~飯岡駅間で、24歳の男性が死亡※
06日 JR九州・鹿児島本線 大野下~玉名駅間で、24歳の女性が死亡※
09日 東急田園都市線 藤が丘駅で、大学4年生の男性が死亡※
09日 JR東海・飯田線 豊川~牛久保駅間で、20代くらいの女性が死亡※

 鉄道事業者が国土交通省に提出する事故データ(運転事故等整理表)から、自殺と判明しているものには※印をつけた。中高生8人中5人が自殺だったことがわかる。中高生に一体何が起きているのだろうか。

 内閣府が公表している09年1月以降の月別の自殺集計(暫定値)によると、小学生、中学生、高校生の自殺者は09年10月から14年9月までの5年間で計1592人に達する。このうち、駅構内と鉄道線路での死者は計147人(一月平均2.5人)で、自殺数の約9%を占める。

 東京都の学校基本調査によれば、都内の中学校の平均生徒数は今年度の速報値で382人なので、この5年間で中学校4校分の児童生徒が自殺し、このうち3.7クラス分(1クラス40人換算)が鉄道死だったことになる。平均すると毎月約27人が自殺し、2.5人が鉄道で命を落としているのだ。

 月別の平均を見てみると、児童生徒の鉄道自殺が1カ月平均2.5人に対して、10月は3.8人、11月は2.8人だ。10月が多い傾向にあるのは確かだが、むしろ毎月の子供の自殺総数の多さに愕然とする。

【月別の児童・生徒自殺者数】
※総数(一月平均)、鉄道自殺総数(一月平均)
01月 148(29.6)、8(1.6)
02月 116(23.2)、8(1.6)
03月 123(24.6)、12(2.4)
04月 111(22.2)、9(1.8)
05月 134(26.8)、14(2.8)
06月 140(28.0)、17(3.4)
07月 134(26.8)、10(2.0)
08月 148(29.6)、12(2.4)
09月 156(31.2)、11(2.2)
10月 142(28.4)、19(3.8)
11月 136(27.2)、14(2.8)
12月 104(20.8)、13(2.6)
(内閣府のデータをもとに09年10月から14年9月を集計)

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