「株のカラ売りは破滅の元」は本当か?専門家が語る本当のリスク
副収入を得たい人にとって、今も昔も「株」は魅力的な手段だろう。実際に、本業のかたわらで株の売買を行っている人は多いはずだが、そのうちのほとんどは「現物の株を買い、値上がりを信じて保持しておく」という方法に終始している。
しかし、株式相場全体が上向きの今はそれでいいが、当然ながら「下げ相場」に転じることもある。
「たとえば、ランダムに株式市場から100社選ぶとする。相場が上げ基調のときに、そのうち50社くらいの株価が上がったとすると、下げ相場のときにはそれが50社より少なくなって、30社とか10社とかになってしまったりする。そんな環境のときに現物株を買って値上がりを待つやり方だけでは、継続的に利益を出すのは難しい」
そう語るのは、『株の「カラ売り」で堅実に稼ぐ! 7つの最強チャートパターン』(日本実業出版社)の著者でトレーダーの冨田晃右氏だ。
「信用取引は危険」はウソ、今こそ「カラ売り」を学ぶべき理由
冨田氏は本書の中で、「下げ相場」で利益を出す手法として「株のカラ売り」を挙げ、そのノウハウを解説している。
しかし、「カラ売り」といえば信用取引であり、一般的に「リスクが高すぎる」「素人には無理」といったイメージがつきまとう。さして投資経験が豊富ではない素人が手を出せるものなのか。
カラ売りや信用取引にまつわるこうしたイメージについて、冨田氏は「株の売買は上がると思う株を買い、下がると思う株を売るというものである以上、買いが簡単でカラ売りが難しいということもないし、どちらのリスクが高いということでもない」としている。
カラ売りについてはレバレッジが効くため、自分の身の丈を超えた取引をした結果、損失を膨らませてしまいがちだ。しかし、それは本人のやり方の問題であり、カラ売り自体に特別なリスクがあるわけではないというわけだ。
また、カラ売りが一般的でない理由として、冨田氏は「株は上がるもの」という思い込みがあることも指摘している。
日本経済が急速に成長していた頃(高度経済成長期からバブル時代)までは、株価は基本的に「上がるもの」だった。その後、バブル崩壊や近いところではリーマン・ショックなど、株価が下がる局面を幾度となく経験した日本だが、私たちの中には日本経済が好調だった当時のイメージがいまだに強く根付き、その価値観は世代を超えて受け継がれている。それは確かに「下げ局面」で利益を生むカラ売りに、これまであまり関心が集まらなかった理由なのかもしれない。
しかし、当然ながら「上げ相場」が永遠に続くことなどないし、「下げ相場」がくれば「買い一辺倒」で利益を出すのが難しくなってしまう。そのときに「カラ売り」の方法を知っているのといないのとでは、株取引の結果に大きな差が出てしまうのだ。冨田氏が今「カラ売り」についての本を書いたのは、ここに理由がある。
本書を読めば、冨田氏が伝えたかったメッセージや、これから経済の世界と株の世界に何が起きるのか、そのときどう対処すればいいかがわかるはず。カラ売りに限らず、株取引全般について深く理解するのに格好の1冊だ。
(文=編集部)
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