下げ局面近し?トレーダーがカラ売りを「今」勧める本当の理由
「現物株を買い、値上がりしたら売って利益を出す」が正攻法とされている株売買において、異端ともいえる本が11月に上梓された。
日本株トレーダーの冨田晃右氏による『株の「カラ売り」で堅実に稼ぐ! 7つの最強チャートパターン』(日本実業出版社)だ。本書で冨田氏は「一般の個人投資家は、リスクが高く、避けるべき」というイメージがある「株のカラ売り」について詳細に解説している。
そんな本書の内容から、「株の世界では今、何が起こっているのか」「これから何が起こるのか」「どんな準備をすべきなのか」をつまびらかにする本連載「『下げ局面』がやってくる!これから株は『カラ売り』だ」。第2回は「なぜ今、カラ売りなのか」がテーマだ。
トレーダーが「カラ売り」の重要性を説く理由
冨田氏がカラ売りについての本を書いたのは、単に「買い」への逆張りではない。そこにはトレードのプロとしての分析がある。
「株式相場は数年間かけて上がって、数年かけて下がるというのを繰り返しています。そのサイクルはだいたい10年から12年ほど。つまり、相場の前の天井から次の天井までがそれくらいで、前の底値から次の底値も同様です。それを考えると、今年は前の天井だった2007年から数えて12年目ですから、今の上げ局面がいつまでも続くとは考えにくい」(冨田氏)
そう、現在の株価は上がりきっている可能性があるのだ。もちろん、日経平均株価やTOPIXが下げに転じても、それはあくまでも相場全体の話。個々の銘柄を見れば上がる株もある。ただ、個々の銘柄の株価というのは、思った以上に相場全体の流れに引きずられる。これは、業績がいい会社の株であっても同様だ。
仮に2020年に相場が下げ局面に入った場合、前例を踏まえれば、そこから5年ほどは株価がなかなか上がらないかもしれないと考えられる。そのような時期に、株を買って保持する方法では、よほどいい銘柄でないと利益を出すのは難しい。
冨田氏がカラ売りについての本を書いた理由は、ここにある。多くの銘柄の株価が下がる「下げ局面」でカラ売りを行うことは、相場全体の流れに沿っていることになる。となると、流れに逆らう「買い」よりも利益を出しやすい。いつ下げ局面に入ってもおかしくない今、株価が下がることで利益が出るカラ売りのスキルを身につけておくことは必須なのだ。
そして、一般的なイメージとは異なり、カラ売りは決して難しくもなければ、リスクが高いわけでもない。冨田氏は「株の売買とは、簡単に言えば各銘柄が上がるか下がるかを当てるゲーム。下がると思った銘柄でカラ売りをするわけだが、それは上がると思った銘柄を買うのと同じことです。どちらが難しいという話ではありません」としている。
今後数年間で、株で稼ぐ「タネ」になりそうなカラ売りのスキル。最短距離でそれを身につけるために、『株の「カラ売り」で堅実に稼ぐ! 7つの最強チャートパターン』は最適の1冊だ。
(文=編集部)
※本記事はPR記事です。