(2)世界経済の成長の波に乗る
日本でも成長している分野や企業はたくさんありますし、世界経済も成長しています。それらの波に乗るというのも、一案です。
波に乗るといっても、大きなお金を使って大きな波に乗るのではなく、小さなお金で、大波の端っこに乗ってみましょう。例えば、投資信託なら、1万円ほどの資金で世界中に投資することもできます。
投資信託とは、国内、海外などの株や債券、不動産(種類はさまざまです)などをプロが買いつけ、個人が買いやすいように小口に分けて販売しているものです。
1万円くらいの少額から買うことができ、月1000円ずつ積み立てができるネット証券会社もあります。投資を始めると、経済ニュースに敏感になり、金融知識が自然に身につくため、投資信託の購入費用は勉強代やセミナー代と考えてもいいかもしれません。
また、積み立てとして差し引かれることで、そのお金は“最初からないもの”として生活していくようになり、あまり負担を感じないで続けていくことができます。さらに、毎月同じ金額で買い続けることで、「ドル・コスト平均法」といって、平均購入額を抑えられる可能性がある点もメリットです。
とはいえ、「投資は元本割れの可能性があって怖い」という人もいるかもしれません。それなら、「個人向け国債の変動10年」を選ぶのも一案です。
1万円から購入できる上、変動金利なので、今後金利が上がれば、わざわざ預け替えをしなくても金利上昇の波に乗ることができます。1年経過後はいつでも解約が可能で、解約の際にはペナルティとして一部の利子が差し引かれますが、元本割れはありません。各銀行や各証券会社などで購入できます。
(3)働き続けてコンスタントに収入を得る
これも、「そんな当たり前のこと?」と感じるかもしれません。しかし、「確実に収入がある」ということは、お金を銀行に預けてもほとんど増えない時代において、より重要度を増していくのではないでしょうか。
もし、今後インフレになった場合、給料も(物価と同じ上昇率とは限りませんが)少しは上がっていくと思われます。だから、仕事で成果を出し、働き続けて収入をコンスタントに得ることは、超低金利時代、そしてデフレ脱却時代の対抗策になるともいえます。