松崎のり子「誰が貯めに金は成る」
「おトクだ!」と錯覚して実は高額な無駄遣い…「安い」「無料」の巧妙な罠
文=松崎のり子/消費経済ジャーナリスト
また、衣料品のセールでよく見る「20%割引」の代わりに「代金の20%をキャッシュバックする」というキャンペーンを行ったところ、大ヒットしたこともあるようだ。
この例は、いずれもフレーミング効果によるものだ。割引の金額は同じでも、表現によって、人はだまされてお金を使ってしまうという好例だろう。この世は、いかに我々に気付かれずに消費させるかという罠に満ちているのだ。
罠は、ほかにもまだまだある。「安い」「トク」「無料」「ポイント倍増」「キャッシュバック」……そんなキーワードを見たら、くれぐれもご用心を。
(文=松崎のり子/消費経済ジャーナリスト)